らぴす

漫画やライトノベルアニメが好きなか「らぴす」と申します。ラピスラズリのらぴすです。現在…

らぴす

漫画やライトノベルアニメが好きなか「らぴす」と申します。ラピスラズリのらぴすです。現在小説家になろうや公募を使って小説を書いてます。 本業は福井県で農業。

最近の記事

自分と誰かの命を守るための習慣

 今年、三月。私は農業用ドローンの講習に参加した。  私は福井県で農業をしている。家業が農業だったので、小さなころから土を触り、虫を触り、葉っぱを触って生きてきた。そんな二十代後半の私でも最近の農業は変わったなと感じる。スマート農業と呼ばれる物だ。これまでたくさんの時間と労力を費やしていた作業を、AI搭載の機械にやってもらうというのが主な動きだろう。実際、私の職場でも、自動運転の田植え機が導入された。  前置きはこのくらいにして、先日、総額二百万越えのドローンがやって来た

    • 一日も早く、私は死にたい

       私がこれまで、何をしてきたのか。どのような人生を歩んでいたのか。この機会に話そうと思う。何のためか、それは何を隠そう自分自身のためだ。虫が本当に五月蠅い。  私は三蔵と千恵の間に生を受けた。父は厳しく、絵に描いたような頑固者だった。母は働き者で、私の世話は年の離れた姉の佐恵子がしてくれていた。姉の事が大好きでいつも笑って騒いでいた。父は大工として働き、母は工場で糸を作っていた。両親が仕事で遅くなると、佐恵子のご飯が出てくる。何品かおかずが出てくるが、どれもこれも味が薄いか

      • 一次選考に落ちたらやる気が出た話

         皆さんは、小説投稿サイトの一つ小説家になろうをご存じだろうか。そこでは毎年ネット小説大賞なる物が開催されている。らぴすも今年から小説を書き始めたので、初めて知った事ではあるんですが。そんなコンテストに私は挑戦したんです。なぜかって? 根拠の無い自信があったんです。初めて書く小節、こんな小説私にしか書けないと思っていました。でも結果は……。  一次選考落ち。  厳しい現実でした。世の中そんな甘くないと。お前の小説はこんなもんじゃないだろ、お前ならもっと面白く感動出来るを物

        • 小説の主人公へ

          1ページ つむぐ人生 努力の背中 涙にじませ 理想かな  今年4月から挑戦したのが、小説の執筆です。書いてみれば主人公の男の子は、自分の理想の姿だったりします。そんな主人公の人生は作者が描くものですが、努力し試練に立ち向かう姿に日々励まされる様を詠んでみました。

        自分と誰かの命を守るための習慣

          三人目の子供

          「加賀谷君、お疲れ様! 今日もお見舞い?」 「はい!」 「もうすぐだもんね」 「そうなんです、俺の方が緊張してきちゃって」 「ははは、しっかり支えてあげなさい」 「ありがとうございます、お疲れさまでした」  俺は加賀谷吉平。人口が千人を切りそうな小さな田舎町の役所で働いている。のんびりと生活していたが、最近は忙しい。パートナーである美佐江の妊娠が分かった為だ。妊娠が分かった帰り道、少し寄り道して、星空を眺めながら喜びを分かち合ったのは記憶に新しい。  少し汚れが溜まったす

          三人目の子供

          責任

           選択には必ず責任が生じる。  俺は小さい事から責任感が無く、決める事が嫌いだった。そんな俺の口癖、それは。 「どっちでもいい」  選ぶ事から逃げてきた。趣味もなく、服さえ選ばず、指示された事だけを行った。今思えば、本当につまらない時間だった。  でも、そんな俺にも変化の時が訪れる。  ある日、ボランティアに参加させられた時の事。友人が仕事を振り分けていた。彼は俺に、これとこれ、どちらをやりたいかを尋ねてきた。当時、何も考えず、仕事は違えど結果は変わらないと考えた俺は