久々にちゃんと立ち止まれた日

「自分は何のために休学して、何のために島に来たんだろう？」

平日は毎日朝から夕方まで働いて、
家に帰るとなぜか日中の疲れで無気力になって、
ほぼ毎日部屋の畳の上で寝落ち。

ここ1ヶ月は、
目の前のことを何となくこなすだけの日々を過ごしているなと感じる。
その日の出来事を振り返ったり、立ち止まったりする余裕すら持とうとしていなかった。

このまま今のような生活を送っていいのか？

何のために休学して、
何のために島に来たのかｰｰ

休学期間を自分なりに意味あるものにしたいからこそ、今日は立ち止まって、島での目的を紙に書いて、書いて、整理してみた。

そうするうちに見えてきた、島生活が終わる1年後のゴール。
それは
「誰かに流されず、柔軟にものごとを捉えながら自分なりの考えを持って自分の道をつくっていける人」
に少しでもなって地元の東京に帰ること。

とにかく人が言うことに流されることが多かったり、人間関係や卒業後の進路、生き方に関していろんな思い込みの枠に囚われがちだったりする今の自分を変えたくて休学した。
そして、いろんな人に出会って、多様な価値観や世界に触れて、もっと自分の視野を広げたいと思って島に来た。

当初の自分はこんなことを強く思っていたんだ。
改めて思い出した。

ただ、今一つ付け加えるとしたら
「誰かに流されず、柔軟にものごとを捉えながら自分なりの考えを持って自分の道をつくっていける人」に近づくためには、いろんな人の価値観に触れるだけでは意味がない。
人から聞いたこと、自分が経験したことをただその場その場で終わらせるのではなく、
しっかり自分の言葉で噛み砕いて、自分の中に落とし込んで、自分なりの学びに変えていく。

価値観や意見に正解も不正解もない。
どれが正しいかなんてない。
だからこそ、いろんな考えに触れてその度に誰かをまねるのではなく、それを踏まえたうえで

どんなことに心を動かされた？
それを受けてどう考える？
これから何を大切にしていきたい？

と自分と対話してみる。
これをもって初めて、広い視野で柔軟にものごとを捉えながら自分なりの考えで行動できる、そんな人になれるんじゃないかな？と思った。

だから私はこれからの島生活、
自分からいろんな人と話してその背景にある想いを聞いてみたいし、やってみたいことが生まれたときにはどんどんチャレンジして経験値を増やしていきたい。そうやって外に出続けることも大事にしつつ、立ち止まって一人、紙とペンを握って自分と向き合う時間も大切にしていきたい。

関係性の中に学びがある。
関係性を持って成長する。

これは数日前に一緒にメッセージでやりとりをしていた知人の方がくださった言葉だ。
さまざまな人とのつながり、関わり合い、それから自分からはじめる行動。
自分の中で大きくも、小さくも、成長の循環が生まれていったらいいな。


ようやく来て2ヶ月目が経とうとしている島生活。
まだまだ始まったばかりだ。
「何でもやってみな！」
と一人一人を応援するような空気がある島だからこそ、これまでの自分から一歩枠を超えて、自分からもう少し主体的に動いていこう。


また明日からスイッチを入れ直して、
一つ一つ、日々自分なりの何かを積み重ねていきたい。

家の近くの堤防の上で