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美術館に行ってきた話

あっという間に猛暑がやって来てしまいました…
上野の国立西洋美術館に行ってきたので、備忘録を書いていきます。(今回はですます調になりました)

私は都民ではありませんが、上野には、

・中学時代の遠足で
・高校時代の美術館見学で
・大学時代の実習で
・友人知人の演奏会

などで来たことがあり、なぜか縁のある思い出深い場所です。

国立西洋美術館は、西洋画好きであれば常設展だけでも存分に楽しめますし、その値段はなんと一般500円!!コスパ良すぎです。駅からも少ししか歩かないので楽ちん。

年に1回は常設展に訪れたいところですが、出不精のため今回は2年ぶりの訪問。そもそも美術館自体が2年ぶり。

数ある展示を華麗にすっ飛ばして、、関心のある絵だけを観てきました。


ルノワール『アルジェリア風のパリの女たち』


モネ『並木道(サン=シメオン農場の道)』


ゴーガン『サン=トゥアン教会、ルアン』


シニャック『サン=トロぺの港』


デュフィ『モーツァルト』


これら以外にも昔の宗教画やピカソなどの現代美術も色々ありました。宗教画はおどろおどろしくて目を背けたくなるものもあります汗

今回は中世の写本の特別展も観てきました。むしろこっちがメイン。(常設展観覧込みでチケット代1700円)

写本とは、いわゆるコピーのことで、その内容はカトリックの典礼で唱える聖書の言葉です。

・(昔はコピー機がなかったので)手書きで羽ペンで羊皮紙に筆写していた。16世紀頃からは凸版印刷に移行した。
・文頭の文字には装飾がなされた。インクの色が限られていたので、反対色を傍に置いて華やかさを出す工夫をした。
・所有者のステータスとして装飾が施された
・現代のグラフィック・デザインなどに影響を与えている

というような説明書きや動画がありました。

最近は絵の隣の説明書きまで目を通すようにしています。あまり頭には入りませんが…汗
学校を出ると、自分から意識しないと学ぶ機会を得られないので、学べることっていかに贅沢でありがたいことなのか気づかされます。

手作業とは思えない精巧さ。


聖歌の楽譜。四線だし、拍子もありません。

特に説明はありませんでしたが、この絵の赤い線と黒い点はネウマ譜という楽譜で、今の五線譜(いわゆるオタマジャクシみたいなやつ)の前身です。

典礼には言葉と共にメロディー(聖歌)が付き物で、キリスト教会の中で西洋音楽の歴史は育まれてきたということを大学で習いました。

音程の幅やリズムの動きも少なくて、お経のような音楽ですね。教会旋法という独特の音階が使われていて、現代の感覚だと不思議で神秘的な音楽に聞こえます。

(左上)お馴染み「考える人」さん
(左下)美術館内のカフェ「すいれん」
昔から憧れでした。美術館内のレストランで食事するなんてそれだけでもとても優雅な気分。コーンスープがなぜかすごく美味しかったです。
(右)上野ecute内の抹茶フロート
苦めな本格抹茶ミルク+ソフトクリーム
無糖で濃い抹茶ミルクって美味しいですね。


ちなみに、美術館内のお土産やさんには写本モチーフの商品が多量に売られてましたが、手書きで筆写していた当時の職人たちが見たら、びっくり(がっかり?)するでしょうね…汗





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