CLラウンド16、ラツィオvsバイエルン レビュー
ラツィオvsバイエルン
(1-0)
スタメン
スタメンはこんな感じ。
バイエルン4231で守備
ケインが一人で2CBを見る
お互いのシステムの噛み合わせ的にケインの所だけ数的不利なバイエルン。
ラツィオCBは運ぶ
①ラツィオ側はケインに対して、2CBで数的優位を作れているので、パス交換をしながら前にスペースがあれば運ぶドリブルをする。
②当然ケインはCBを止めに行く。
中盤経由してフリーのCBへ展開
③タイミング良く降りてくるIH、もしくはアンカーにパスを出して
④ケインが釣られた事で完全フリーとなったCBへ展開。
ラツィオはバイエルンの守備に対して、ビルドアップが成功してるシーンを作れてて、サッリさすがだなと。
CBがボール持ちながら、簡単にSBを使わず、一度中盤を経由して逆側のCBへ展開するビルドアップのやり方はデゼルビのブライトンと似てるなとも思った。
ラツィオの守備
一方ラツィオは4141で前からプレスに行くというよりは、ミドルゾーンでブロックを作る守り方。ただ、CBに完全フリーでボールを持たれないよう牽制には行く。
奪いに行く守備ではなく、牽制。
IHがCBに牽制
CBへ牽制しに行くのは対面してるIH。ミンジェ側ならゲンドゥージで、ウパメカノ側ならルイス・アルベルト。
IHのスペースを埋めるアンカーのカタルディ
IHが前に出たら、アンカーのカタルディがスペースを埋める。
このラツィオの守備によって、バイエルンはなかなか中央に差し込めず、外回りのボール回しが多くなってしまった。
サッリは攻撃を仕込める監督なのはもちろんだけど、ここまで守備も細かく設定してるのは少し驚いた。
さすがのミュラー
ラツィオの守備によって、外回りでボールを回すバイエルンはミュラーがさすがだった。
例えば、右CBウパメカノから右SBマズラウィにパスが出たタイミングで、ラツィオ左WGフェリペ・アンデルソンはマズラウィにプレスに行く。ミュラーはフェリペ・アンデルソンの後ろのスペースでボールを引き出す。
ここまではラツィオCBも付いていきづらいし、ザネがSBをピン留めしてるので、SBもマークには行けなかった。
ミュラーのポジショニングって相手からしたらほんとうに厄介。
ムシアラのドリブル
この試合ラツィオの守備が良いので、なかなか中央に差し込めず、ゴール前に侵入出来ないバイエルンであった。
そんな中、ムシアラ頼りとまではいかないけど、この二十歳の選手が個人で打開して、前進、侵入しようとするシーンが多く見られた。
組織を崩すために個の力も絶対重要。
ただ、この試合のバイエルンはムシアラ、ミュラー以外に組織で対抗出来なかった。
まとめ
・バイエルンは一発でケインにロングパスを出すなど、ビルドアップのやり方を変える事はほとんどなかったので、ムシアラ頼りな感じがあった。
・ビルドアップが上手くいかない中、カウンターを仕掛けられる場面でスピードダウンする。
相手にセットされると崩しきれないバイエルンだったので、トゥヘルのこのリアクションは納得。
試合全体を通して、ラツィオの方がチームとして戦術が共有されてたし、この試合はサッリラツィオがトゥヘルバイエルンより全体的に上だったかなと。
あと、鎌田に関して言えばボール触る機会が少なかったので、攻撃は何とも言えないけど、
守備に関して、CBに牽制に行った後の戻りが遅かった。
途中で投入された選手なのに戻りが遅いのはかなり印象が悪い。
しかも、ここまで細かく守備設定してるサッリなので、余計に。
まあセカンドレグも楽しみですね!
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