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Photo by
atelierminori
わさびが教えてくれたこと
少し前に、わさびを育ててたことがあった。
わさびって犬や猫の名前ではなく、正真正銘の「山葵」。
いただいたわさびを食べ終わり、なんとなく水につけていたという自称水耕栽培(笑)
でもこれが、意外にも元気に葉を茂らせるようになりまして。
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天気のいい日は、日光にあてて育ててた。
わさびが日の光に当たる様子を見てると、なんだか心が温かくなった。
隣で、同じように日の光を浴びている自分。
わさびを見てると、自分は今、ずいぶん幸せな時間を過ごしているんじゃないかと思ったのだ。
普段、わたしは日光を浴びていることに特別幸せを感じたりはしない。
病気になって初めて、人間にも日光が必要なのかと心底実感したくらい。
わさびからそんな日常の幸せを気づかせてもらってたように思う。
それからは、すこし雨の日も楽しくなった。
町を歩いて木の根やその肌をみてみると、濡れているというより、ああ潤っているのだなと感じようになった。
今日みたいな暴風雨の日は、そんなしみじみとした気持ちというよりは、「共に頑張ろうな」みたいな感じだけど。
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