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[#毎週ショートショートnote] 洞窟の奥のお子様ランチ

[副題 僕たちのSTAND BY ME]

沖縄のとある島 サトウキビ畑が広がる中に突如として現れたのは 沖縄戦の塹壕後の洞窟 そこには鉄の柵はあるが 鍵前はとっくに錆びてボロボロになっていた。
りょうた ゆうき たけしの三人はこの島の小学校六年生だ 夏休み最期の週に 肝試しの冒険の計画を立てた。
りょうた「おとうに聞いたんだけどあの洞穴ずぅーと行くと海に出られるらしいって」
ゆうき「だめだよ 母ちゃんあの洞穴には絶対近づくなって言ってたよ」
たけし「おれは どっちでもいいけど」
りょう「いいか! 行くっていったらいくんだよ!来なかったら学校で弱虫のへっぴり虫っていいふらすかんな!!」
二人は黙ったままコクリと頭を下げた。
翌朝六時いよいよ冒険の始まり 洞窟のなかは かび臭く コウモリの住み家になっていた 行けども行けども 真っ暗闇 三人は半泣きになりながら黙って歩いて行った ところが女のかん高い キャーッと言う声がしたのだ
りょうたは 飛び上がり「お化けがでたぁー!」と一目散に薄明かりの方に走りあがった 格子の蓋を開けるとそこは リゾートホテルのビーチサイドの排水溝の蓋を開けていた。目の前で 金髪のアメリカ人の男の子がお子様ランチのプリンを口に運ぶ寸前だった。
りょうたは 涙と鼻水のぐちゃぐちゃの顔で呟いた

「ギブミー プリン🍮」
側では ビーチボールを投げ合う女のはしゃぎ声がしていた
おわり

済みません 大幅の文字数😫
後戻り出来ないので このまま🙇 文字数の縛り ユルユルでお願いしたいなぁなんて 厚かましい😒

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