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何でも話せる関係が理想とは限らない|SPY×FAMILYに学ぶ人間関係

皆さんこんにちは、しまさです。

最近はだいぶ涼しくなり、秋を感じられる季節になってきましたね。

そしてこの秋、私が楽しみにしているアニメの1つ、「SPY×FAMILY Season 2」が始まります。また毎週アーニャに癒してもらえると思うと嬉しいです(笑)
きっと楽しみにしている人も多いと思います。

そこで、今回はSPY×FAMILYから私が感じた、理想の人間関係をお話ししていくます。


①隠し事だらけな良き家族

最初に、SPY×FAMILYを知らない人もいると思うので、家族関係を簡単におさらいしましょう。

スパイの父 ロイド・フォージャー、殺し屋の母 ヨル、超能力者の娘 アーニャ、そんな3人の仮初めの家族。(もちろん犬のボンドもいますが、今回は割愛します。)

この3人はお互いの正体を隠して生活しており、アーニャだけは超能力でロイドとヨルの正体を知っていますが、ロイドとヨルは自分以外の正体を知りません。

そんなお互いの正体を隠して生活しているフォージャー家ですが、とても良い信頼関係を築けていると思います。

娘の行動に手を焼くロイド、親バカなヨル、アーニャはそんな父と母のことが大好きです。トラブルしかない日常ですが、毎日幸せそうに生活しています。

隠し事だらけの関係でありながら良き家族を築けているのはスパイファミリーの面白いところですよね。

②知る・話すよりも大事なこと

では、どうしてフォージャー家は隠しだらけにも関わらず、こんなにも良い関係を築けているのでしょうか?

それは、知る・話すことよりも大事なことがあるからだと思います。

作中のロイドのセリフにこんなものがあります。
※()は心理描写

私は精神科医をやっているのですが、
患者さんの心なんて実は1割も分かってあげられてないんじゃないかなって
(そうだな、"話せば分かる"は理想論だ)
理解できるなんて思う方が傲慢なのかも、
(だが、)
大切なのはそれでも歩み寄る努力です。

【MISSION:25】接敵作戦(ファーストコンタクト)

このセリフは戦争を企てるデズモンドの「人と人は結局永遠に分かり合えない」という言葉に反発して言った部分になります。

たとえ話して分かり合えなかったとしても、
理解しようする努力はやめない。

これは人間関係で本当に大事なことです。

反対に言えば、なんでも話し合える関係でお互いのことを知っていたところで、きちんと理解ができていなかったらいい関係とは言えないことになります。

フォージャー家が良い家族関係に見えるのはきっと、お互いに話せないことがあったとしても、相手を理解しようと努力する姿勢を大切にしているからだと思います。

- 知ってるだけの関係とは

知っているだけで理解できていない関係というのは、過去問だけ覚えてテストを受けているような状態に近いと私は思います。過去と同じ問題が発生すれば対応できますが、本質的なところは理解できていないので違う問題には対応できません。

また、人は日々変わっていくので問題だけでなく回答も変化しますし、そんな関係では問題が発生するたびに回答を共有しないといけないので、お世辞にも良い関係とは言えないです。

そのため、知るだけではなく、ロイドのように相手に歩み寄り理解しようと努力することはとても大事だと言えます。

③話せないことがあってもいい

一般的に、何でも話せる関係が理想だと言われますが、私は話せないことがあっても良いと考えています。

ロイドの考え方と同じように、話したところで理解されなければ意味がありませんし、話さなくても理想の関係は築けるとも思います。

それに個人的には、何でも話せる関係よりも、何も話さなくていい関係の方が理想です。「何でも話してね」よりも「無理して話さなくていいよ」の方が温かみを感じるのは私だけでしょうか?

また、そもそも人は何でも言語化できるとは限りません。
作中のアーニャの破天荒ぶりも、本人は楽しいという感情だけで動いているように見えます。

これも一種の話せないことなので、分かり合えないと投げやりになるのではなく、ロイドのように自分なりに理解しようとすることが大事になってきます。

人を理解するとはきっと、「相手の思考を言語化する」ということです。
もし、お互いにそんな関係が築けたら、言わなくても分かるという最高の関係ですよね。

まとめ

SPY×FAMILYは老若男女問わず楽しめる本当の良い作品ですし、学ぶことも多いです。
秋アニメはSPY×FAMILY以外にも、葬送のフリーレン、呪術廻戦、進撃の巨人など楽しみな作品が多く、私はアニメの秋になりそうです。

作品への理解が深まって楽しかったので、またアニメネタが浮かんだら記事にしようと思います。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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