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反面教師から学んでいく引き算思考

皆さんこんにちは、しまさです。

反面教師と聞くとあまりいいイメージがないかもしれませんが、教師というだけあって学べることも多いです。悪いお手本として、何をしないべきかをを学べますからね。

特に私の様な、やらなくてもいいことはやらない引き算思考の人間は、そういう人達からたくさん学んでいるかもしれません。いい意味でやらなくてもいいことが増えていくので、ありがたい存在にすら私は感じます。

そこで今回は、反面教師と引き算思考をテーマにお話ししていきます。


反面教師とは

【反面教師】
悪い手本ではあるが、その欠点や好ましからざる言動が、それを見ている人にとってはかえって反省材料として役立ってくれるような人物。

goo辞書 反面教師

まず、反面教師の意味はこのように出てきました。

冒頭に反面教師は決して悪いイメージではないと書いてしまいましたが、それは見ている側にとってはでした。反面教師自体は悪い手本なので、全然良いイメージではなかったですね。

手本という言葉だけ聞くと、良い手本の方が先に思い浮かぶと思いますが、実際には良い手本と悪い手本の2つが存在します。良きだけでなく悪きも学ぶことによって、物事の良し悪しが分かるようになると思います。

反面教師自体は悪いお手本として存在するけれど、悪いお手本なりに学べることもあるというのは面白いですね。流石は教師というだけあります。

やらないことでやるべきことが際立つ

良きも悪きも学ぶ意義というのは、やらないことが分かることで、やるべきことが明確になることにあると私は考えています。

例えば、製品の取扱説明書でも、正しい使用例だけでなく、間違った使用例が載っていたりしますよね。それは、悪い例を学ぶことによって良い例が際立つからです。その結果、製品の事故や故障を予防できます。

良いことから学ぶことを足し算だとすると、悪いことから学ぶことは引き算です。前者はやることに対して、後者はやらないことですから。私たちはその差分により対比が生まれ、良い方がより際立って見えるようになるのです。

そして、それは人間の行動でも同じです。
何をしないかが分かることで、何をするべきかが明確に分かるようになります。

自分がされて嫌なことは相手にしない様に気を付けている人は、反対に相手が何をされたら嬉しいかを考えて行動している人も多いのではないでしょうか?自分がされて嫌なことはしないという引き算と、相手がされて嬉しいことをするという足し算の両方を考えて行動しているということです。それにより、やるべきことがより際立ちます。

やらないことがあるから、やることが生まれます。そのため、やらないことが学べる反面教師は、やるべきことも同時に学べる存在とも言えるかもじれませんね。

ジャム理論

皆さんはジャム理論をお存じでしょうか?

簡単に説明すると、24種類のジャムを販売している時よりも、6種類に減らしてジャムを販売した時の方が約10倍も購入率が大きかったという実験結果から、人は選択肢が多すぎると行動できないという理論になります。

何をやらないかを分かっていない状態というのは、選択肢が狭まっておらず無数にある状態です。つまり、行動にも迷いが生じ、何も行動できない事につながりかねません。

選択肢が多いことは悪いことではありませんが、行動できなければ何の意味もありません。そのため、このジャム理論からも、引き算思考で反面教師から学ぶことは有益であると言えます。

自分自身も反面教師

一番身近な反面教師として、自分自身が挙げられるのではないかと私は思います。

過去の失敗や他者に指摘された部分を繰り返さない様に、次は気を付けようと意識と行動を好転させていくのは、反面教師から学ぶことに近いものを感じます。

自分自身を対象としているので、自分を客観的に見る能力が必要になり、難しいことだとは思います。しかし、これが出来る人は内省力がものすごく高く、自律して自分自身をより良い方向に変えていけます。

案外そういう人というのは、自分では自分を反面教師としていても、他者から見た時は良いお手本にしかならないような隙の無い人かもしれません。自分もいつかはそんな人間になりたいものです。

まとめ

反面教師からやらないことを学ぶ引き算思考をすることで、やるべきことがより際立ちます。悪い手本なりにちゃんと存在意義があるのです。

もちろん、良い手本からも学んでいきましょうね。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。


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