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読書クラブ

毎朝、電車で会社に通っているわけだけれど
10分少しの乗車時間の中で、
大体読書か、半分寝ているような
状態でいるのどちらかである。

朝の通勤電車を見渡すと大体、6割から7割の人が
スマホを触っている。
残りが3割から4割が眠っていたり、
何もしていなかったり、本を読んでいたり、
という具合である。

毎日、同じ時刻に、同じ駅から通勤していると、
素性は全く知らないが見覚えのある人が
ちらほら出てくる。

私が覚えている人たちの中には
読書をしている人も何人かいる。

先日、2日連続で、私が座っている席の近くに
見た目だけ知っている読書をする人が
2人座った。
私と同様に、他の2人も本を読んでいた。
残念ながら、本の題名までは見えなかった。
1人は私と同じく文庫本だった。
ちなみに私が読んでいたのは、
山田詠美の「晩年の子供」だ。

他の2人がどう感じていたか分からないが、
私はこの光景が読書クラブみたいだなと
妙にほっこりした気持ちになっていた。

何ていうか、小学校の時に、
ズッコケ3人組とか学校の怪談などのシリーズものを
クラスのみんなで読んでいたあの
連帯感と似た感情だと思う。

今日は日曜日。
明日も読書クラブは、開催されるのか
楽しみにしている自分がいる。

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