言いたいことを言うために

 最近生き急ごうと決めた。
 今の現状をここに書くほど私はメンタルが強くないのだが、少なくとも、幼い時より感じていた何者かになりたいという欲望をこのままでは果たせないのではないかという恐れを抱いている。
 私は自分でも認めるくらいには怠け者だという自負がある。土壇場にならないと何もできない。そしてそれらが今までの人生になんとも言えない停滞感の原因である。
 私に取って創作は憧れであり、そして人生の唯一の脱出口とすら思っている。
 しかし厄介なことに、今までに積み上げたものは皆無である。一時の情熱に浮かされて衝動的に書いたものはあったものの、何一つとして成し遂げられたことはない。
 そして今、最近こそものを書くように心がけているのだが、悲しいかな、我が人生のこれまでの軽薄さ由縁に、自分が書きたいと思いかつ、それが人に見せ得るものを作るには、至っていない。
 故にここ最近出した結論が、今からでも生き急いで、少しづつ積み上げていくしかない。
 継続的に文章をアウトプットしていき、それに対して批評を得る。その繰り返しでしかないと考えている。
 今こうして書いている文章もなかなかに破綻したものだと考えている。これも今までにちゃんと修正しようとしなかった結果でしかない。

 今の世の中、何かを言って、かつ誰かに影響を与えたいのなら、不特定多数の第三者に発信していくという行為が求められる、と考えている。
 しかし、TwitterとかSNSが元来あまり好きでない上に、第三者への一歩前の特定のコミュニティに関わるということが壊滅的に不得意な私にとって心のうちに有り余る虚栄心はなかなか満たされない毎日を感じている。

 俺は言いたいことを言いたい、けれどそれを伝える手段はあまりにも拙く、幼い。
 これは訓練であるとともにリハビリでもある。
 真に書きたいものを書くためのリハビリなのだ。


 

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