#54 その気にさえなれば必ず何かを見出せる 〜宙わたる教室〜
先日、私の世代、私の夢を重ね合わせ、
『オオルリ流星群』
という本を読みました。
その作者、伊予原 新さんの作品を見ていると
ふと、一つの作品に目が止まります。
『宙わたる教室』
いざ読み始めてみると
心揺さぶられ
引き込まれていきます。
(ネタバレもありますので、ご注意ください🙇♂️)
学校の勉強だけではなく
仕事や自己啓発もそうですよね
自動的には分からない。
ボサボサ金髪、両耳で10個ピアスをつけている柳田岳人の言葉です。
文章を読むのが困難な彼は、
実は、“ディスレクシア”という
読み書きに困難がある学習障害ということが
定時制高校 藤竹先生によって明らかになります。
つまり、知能には問題無い。
自分の人生は何だったのか。
その事実を知って
うなだれ、拳を握り締め、嗚咽します。
以前、noteに書いたことがありますが、
ここまでではないにしろ
私は文章を読むことが苦手で
一度読んだだけでは なかなか理解できず
2、3度読んで ようやく理解できます。
そのせいもあって、
子供の頃は 本を読むのが嫌いでした。
なぜ自分はこんなに理解が遅いのだろうと
悩んでいました。
そんな学習障害があると知っていれば
もっと楽に生きられたのかもしれません。
この『宙わたる教室』では
いろんな科学の実験が行われます。
積乱雲
地震
火山の噴火
そして、火星の青い夕焼け
レイリー散乱やミー散乱など、
専門的な用語も出てきて勉強になりました😆。
火星の話の中で
NASAの火星探査車 オポチュニティの轍(わだち)
の写真に関する話が出てきます。
オポチュニティ
2003年7月に打ち上げられ、
2004年1月に火星に到着
設計段階で想定されていた運用期間は3ヶ月
気づけば14年
想定の50倍を超える期間、旅を続けた。
2018年 大規模な砂嵐襲われて太陽電池がダウン
2019年2月 ミッション終了が宣言された。
佳純は この写真をスマホの待ち受け画面にして
スマホを手に取るたびに眺めます。
この画面を見ると背筋が伸びます。
過去の自分を辿った先にしか 今の自分はない。
つまり、
今の自分は、過去の自分の積み重ねでしかない。
辛くて逃げた過去
勇気を出して一歩踏み出した過去
歯を食いしばって耐え抜いた過去
そんな過去を積み重ねた先に今の自分がある。
それは唯一無二の自分の人生であり、
自分でしか責任の取りようのない人生。
だとすると、
過去の自分を裏切らないように
未来の自分に希望の火を灯すように
今を誠実に生きたいと思います。
私には夢があります。
しかし、心のどこかで
「本当にできるの?」
という声も聞こえてきます。
正直にいうと、自信も根拠もない。
でも、諦めきれない。
途中、止まっても、
一歩ずつでも前に進む意思は忘れずにいたいと思います。
「その気になる」
とは、どういう状態のことか考えてみました。
“自分を無条件に信じる”状態と
私は結論付けました。
いろいろと不安や心配事もあるけれど、
自分を無条件に信じてみようかな。
自動的には分からない
だからこそ、
何度も、しつこく、行動する価値がある
とても勇気をもらえる1冊となりました。
これからも「その気になって」頑張ろうと思います😆。
なお、この『宙わたる教室』、
NHKのドラマ10で ドラマ化されます🎊㊗️👏
10月8日(火) 夜10時スタート!
このドラマが始まる前に 読み終えたい!という思いで頑張って読みました😆。
ストーリーも楽しみだけど、
科学の実験も楽しみ😁!
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