第7回 noteで行う星空ツアー:夏の星座 その② 夏の大三角
夜空を見上げた時、
「あの星は〇〇だ♪」と分かるようになったり、
星に関する物語を知ることで
より星空浴を楽しんでいただきたいと
思いを込めた“noteで行う星空ツアー”
星や宇宙の楽しさを
少しでもお届けできればと思います。
第6回は、夏の星座ということで、
ヘルクレス座、へび座、へびつかい座を紹介しました。
第7回は、夏の星座の第2弾ということで
夏といえばコレ! 夏の大三角
を紹介します。
私は、
夏の天の川と重なる 夏の大三角が 大好きです!
こと座、わし座、はくちょう座
をお届けします!
7月といえば、七夕。
織姫、こと座のベガ
彦星、わし座のアルタイル
この織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の間の距離は
約15光年。
光の速さで15年なので、
1年に1度も会えません。。
しかし、それは人類の感覚。
星の寿命は、太陽の10倍の星だと
1000万から1億年
仮に、1000万年とすると、
15年は、0.00015%の割合
人生100年でいうと、約1.3時間くらいの感覚?
織姫と彦星の間には天の川があるけど、
宇宙の感覚だと意外と近い。
では、実際の星空をどうぞ。
天の川、見えるかな?
では、こと座からどうぞ!
① こと座
実際の星空はこちら👇
こと座の中で、最も明るく輝いているのは
0等星のベガ
0等星は1等星よりも、2.5倍明るい星。
なので、
多少の街明かりがあっても見えるかと思います✨
夏の大三角の中でも、最も明るい星です。
ヨーロッパでは、
「真夏の女王」と呼ばれているそうです。
また、アラビア語では「落ちる鷲」🦅
という意味があるそうです。
この明るいベガ。
実は将来、北極星になるんです。
そもそも、北極星とは、星の日周運動の中心。
この真ん中の星です👇
以下、引用元サイトです。
現在の北極星は、こぐま座のポラリス。
この星を中心に星々が回っているように見えます。
この北極星がなぜ、変わるのか?
コマを回すとコマの軸を中心に回りますが、
多少、その軸ってブレますよね?
その軸のブレ、地球の地軸にもあるんです。
地球の地軸の場合、
2万6000年周期で変化しているそうです。
その結果、
8000年後、はくちょう座のデネブあたり、
1万2000年後、こと座のベガが北極星になります。
(たしか、天文宇宙検定で過去、出た問題🧐)
また、この こと座の付近で、
可愛らしい ダブルダブルスターと、
M57 リング星雲が望遠鏡で見ることができます。
まず、ダブルダブルスター。
肉眼では1つの星にしか見えませんが、
双眼鏡で覗くと2つの星に。
さらに望遠鏡で覗くと、それぞれの星が さらに2つの星からなっていることが分かります。
次に、M57 リング星雲 を見てみましょう。
通称 「コトリン」。 こと座のリング星雲なので。
望遠鏡で見ることができます。
「織姫のエンゲージリング」
美しいですね✨
ギリシャ神話では、
たて琴の達人 オルフェウスのたて琴とされています。
② わし座
実際の星空はこちら👇
このわし座の中で最も輝いているのは、
0.8等級のアルタイル。
こと座のベガよりは暗いですが、
よく輝いています✨
このアルタイルを真ん中にして
3つの星が並んでいるのが目印です。
ベガの「落ちる鷲」に対して、
アルタイルは「飛ぶ鷲」という意味があるそうです。
アルタイルは、
10.4時間という高速周期で回転している為、
赤道方向に14%も膨らんでいます😳
③ はくちょう座
実際の星空を見てみましょう👇
このわし座の中で最も輝いているのは、
1.3等星のデネブ。
“デネブ”は、「しっぽ」という意味。
夏の大三角の中で最も暗いのですが、
それもそのはず。距離が全く違います。
こと座のベガ:25光年
わし座のアルタイル:17光年
はくちょう座のデネブ:3200光年!!!
ね!
1つだけ遠すぎ😅
はくちょう座のくちばしの部分には、
“アルビレオ”という星があります。
これ、重要です🧐
アルビレオは2重星
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に、
“トパーズとサファイヤ”として出てきます。
では、“トパーズとサファイヤ”をどうぞ👇
このはくちょう座、綺麗な十文字になっていて、
“南十字星” “サザンクロス”に対して、
“北十字星” “ノーザンクロス”
とも呼ばれています。
クリスマスの頃、
このノーザンクロスは地面に立つ十字架のように見えます👇
こと座のベガ、
わし座のアルタイル、
はくちょう座のデネブ
これらを繋ぐと、
おおよそ直角三角形になります。
春の大三角は おおよそ正三角形に対して、
夏の大三角は おおよそ直角三角形と覚えましょう。
この直角三角形に重なるように、
天の川が流れています。
楽しんでいただけましたか?
私が一番楽しんでいる説がありますが😁
最後に 松尾芭蕉の句を紹介させてください。
「七夕や 逢はぬ心や 雨中天(うちゅうてん)」
雨中天(うちゅうてん)には、
“有頂天”と“雨中天”をかけていて、
晴れれば織姫と彦星が逢えて有頂天になれるのに
雨では それも叶わない
という意味が込められているそう。
今年の七夕は、晴れるかな?
それでは、
『夜空を通じて みんなで幸せに』
良い星空浴を✨
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?