洗濯④
少しづつ少しづつ緊張もなくなってきたころ。
先輩方との心の距離も
同時になくなってきたころ。
カマキリの出現。
ベランダの布団干しの竿の途中の、
大きめの白の洗濯バサミに、
長ーい脚を目立たせて、じっとしていた。
と、
おっはモーニン。
洗濯室。その日のシフトはS先輩とだった。
ベランダに出ていた先輩が洗濯室に戻るやいなや。
「カマキリがいる〜シーツが干せない!」
と怒っている。
追いはらって、自分に飛んできたら怖い。
先輩も私も同じ。 続く
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