「そのひとチキンでさ、もーガッカリしたー。」 意外な話の落ち。笑った。 そしてベランダはいつものベランダと 戻っていたのか。 さてと 淡々と仕事していたこのあとのこと。 今度は笑いを堪える瞬間がくるとは。 それは、綺麗にたたまれた洗濯物を届けに、 Y先輩が洗濯室から出て行き、再びもどって来た。 「外階段降りてったらさー、 もー、茶色いカマキリがいたよー。」 といいながら。 次々カマキリと遭遇した先輩に 同情しつつも笑いそっ。 続く
ベランダには物干し竿が2本ある。 S先輩はそっちにシーツを干した。 そしておそらく、カマキリ、 そのうち、いなくなるだろう。 と、おっはモーニン。 それから2日後の仕事の日。 この日はY先輩と一緒だ。 「昨日、朝、まだカマキリがいてさー。まいった。」 と、Y先輩。 翌日のシフトがY先輩ひとりなので、 S先輩は虫が苦手なY先輩のために、LINEで知らせていた。 素晴らしい連携プレー。 「男性職員に追い払ってくれと頼んだんだけどさー。」続く
少しづつ少しづつ緊張もなくなってきたころ。 先輩方との心の距離も 同時になくなってきたころ。 カマキリの出現。 ベランダの布団干しの竿の途中の、 大きめの白の洗濯バサミに、 長ーい脚を目立たせて、じっとしていた。 と、 おっはモーニン。 洗濯室。その日のシフトはS先輩とだった。 ベランダに出ていた先輩が洗濯室に戻るやいなや。 「カマキリがいる〜シーツが干せない!」 と怒っている。 追いはらって、自分に飛んできたら怖い。 先輩も私も同じ。 続く
しかし、 人が洗濯物を置きに部屋に入ってきた為、 会話は途切れる。 でも、私は、自分の発言で気づかされた。 あー、この洗濯室の仕事、 運動部のマネージャーみたいだわー。 世話好きなところ、私の個性だ、そういえば。 小さい頃も、体育の授業で、 跳び箱ができない友達に、家まで押しかけて教えに行ったり。 最近私は転職続きで自分から自分がいなくなってしまっていた。 そんなこんなで、 洗濯室での雑談。自己紹介の意味合いでの会話。 だけのはずだった。 しかし。 実はいなくなっていた自
高校生の時に女子バレー部のマネージャーをした。 運動苦手、合唱が好きだけど合唱部無し。 でも部活動がしたくて。 選手のお世話ならできるかと入部してみた。 楽しかった。 時々土日に試合とかも苦にならなかった。 決して敏腕マネでは無かったが。 さてと、おっはモーニン。 と、 ある日、洗濯室でY先輩と。 「私、高校生の時運動部のマネージャーやってたんですー」。続く
ここに来る前は接客業務してた。 ここに来て良かった。 前の仕事辞めてから、 心も体も軽くなったよなー。 さてと、おっはモーニン。 と、 ここは、とある洗濯ルーム。 マイ・ワークスペース。 ベランダに出ると木々。 ドアの外は廊下。 洗濯機は大小合わせて4台。 大きな乾燥機が1台。 先輩方とシフト制で働いている。続く
私を思い出したい。始めよう。だからやめることにした。心は明るくなった。
やめるべきなのか。。