見出し画像

【詩】嘘 三篇

(第一篇)

あなたは
うそつき
おおうそつき

わたしの
くらやみを
ふきはらうほどの

おおうそつき



(第二篇)

あなたは嘘を差し出し
わたしはその嘘を食べる

喉越しに
嘘はほど

胸に
真実が灯る



(第三篇)

あなたと
わたしの間で

本当のことなど
意味はない

大事なことは
身体がここに、在ること
心がここに、在ること

本当ではない世界の嘘は
だから
真実で

あなたが
自身を貶めてまで
ついた嘘は

月のまなざしのように
何もかもお見通しで

月が放つ光の矢のように
わたしを貫いて

この世界の中で
わたしを
暗闇から
引き上げる




こんな嘘もあるんだなぁという、 
素敵な嘘に出会えました。

わたしの今までの人生の中で
最大級の優しい嘘。

本当にありがとう。

そして、そんな嘘をつかせてしまって、
ごめんなさい。
(ここで謝るのは、いいよね?)

いずれ、わたしの雑記に
記しておきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?