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幸せになれる学問 #私の学び直し 


 困った時が学び時。

危機?誰か教えて!

 メンタルが弱いのか、私の人間性のせいなのか。異動も含めて何度職場を代わっても人間関係で疲れる。職業柄、人間まみれにならざるを得ないということもある。
 今の職場で出会ってしまったあのお方が、私を学びなおすようにしてくださった。
 
 彼女は主任。チームを動かす立場である。少しでも自分の考えと違うことが起こると、、、日によっては切れる、日によっては泣く。会議の場でも泣く。子供のようにわんわん泣く。
 パワハラ体質もあり、彼女に毎日詰め寄られたメンバーは療休に入った。
順番にロックオンしては一挙一動文句を言い、キャリアのない若手など心が折れてしまい、暗い顔で出勤。

 彼女の攻略法を探せ!そうでなければチームみんながやられてしまう。
彼女を知るにはどうすればいい。カウンセラーならわかるのか。スクールカウンセラーには相談したが、「距離を置くしかない。」と突き放されて終わった。ここもだめか・・・。

自分で学べばよいのか!

 そういえば大学時代本当に学びたい学問ってなんだろう?なぞ考える時代でもなかった25年前。現役で大学に行けるだけで御の字だった時代なので、入学後に面白そうな授業を他学部聴講していた。心理学実習、犯罪心理。そうだ、自分が心理学を学んでカウンセラーの知識を得たら何かヒントになるかもしれない!
 
 どうせなら資格を目指して系統的に勉強しよう。これまた運命的な出会い。公認心理師の期間限定受験資格。これだ、これしかない。


どうやって勉強すればいいのか?

 本屋さんに過去問を買いに行くというようなメジャーな試験ではない。ネットで調べまくり、本を買うだけでは合格しないような感じが伝わってきた。本来大学院に行って受験資格を得るのだ。
 通信教育を受講し、受験生のような日々が始まった。
 どこにも出かけられないこの期間を必ずよかったと言える期間にすると誓った。
 

時間の作り方

 ブラックと言われる学校の教員をしている。担任もしている。夜は7時くらいまで働かざるを得ない。デジタル化も遅れている学校で、保護者連絡は電話のみ。(7時くらいにならないと保護者と連絡もつかない。)生徒間トラブルの対応、授業のプリント等のチェック、明日の授業の確認など、あっという間に7時になる。
 通勤に1時間×2往復。家ではお母さんなので、家事、子供のこといろいろある。
 
 運のいいことに電車通勤ができる学校なので、(たいていの学校は交通の便が悪い)通勤時間にチェックシートを使いながら勉強。夕飯食べたら1時間は勉強。部活に行かなくてもいい状況なので(これも普通ならあり得ない。運がよすぎる。)土日は家事以外勉強。これを1年続けて合格できた。

具体的に学んでよかったこと


公認心理師で心理の世界を俯瞰する

 臨床心理士とは違うので心理検査等の実践力には繋がらない。しかし、基礎的な心理学について、心理検査のいろいろ、心理療法、精神疾患から、過労死や認知症まで、日ごろ関わらない分野まで学ぶことができた。カウンセラーだけでなく、ソーシャルワーカーのすごさが改めて分かった。学校は社会のほんの一部でしかないから、いかにいろいろな専門家やいろいろな機関に繋げるかが生徒の幸せにつながるのだと考えさせられた。

パーソナリティーについて

 私から見た職場の困ったさん達(あくまでも私から。人それぞれのとらえ方があるので)にイライラしなくなった。自分なりに分析して、対応方法を冷静に検討するようになった。あのお方は境界性PDの可能性があるな。現実的な問題に対して具体的に支持的にするしかないのだな、というような感じで考えていく。もちろん医者ではないので正確かどうかはわからない。ただ、そのように冷静に「見立て」をするようになって、自分のメンタルヘルスにとっては有効。

頭が痛い、おなかが痛いから帰りたいに効くフォーカシング

 公認心理師ではさわりしか学ばないので関連の本を読むようにしている。痛いところに「こんにちは」とあいさつする。痛いところはどんなイメージなのか、そこの場所を意識して、対話しようとする。
 きちんとできているのかは自信はないけど、片頭痛持ちの生徒の早退は激減した。私もストレスで胃が痛くても、いつの間にか落ち着いている。

なんで上手くいかないんだ。私は不幸・・論理療法

 「どんなことがあっても自分をみじめにしないためには」というタイトルからして、事実を変えるのではなく、とらえ方で変わることがわかる。
 これが上手くいかないと、絶対的に人生が不幸になるのか。自分に質問し、自分で答えるという心の中の対話を通して考えていく。この療法を知ることによって、「もう、ダメだ・・。」と思わなくなった。

リーダーなのに?PM理論

 上司にイライラ。PM理論を知ってからこれも分析するようになった。あの人はpM型。あのチームはうまく回っている。pm型のリーダーのあの人はチームがバラバラだ。分析するだけで、どうしたらいいのか手立てがわからなくてもイライラは減る。

シロウトの心理学で感じていること。

この世の中に正解なんてないのかもしれない。

 いろいろな人から見ると同じ事象が違って見える。三角錐のように角度を変えると四角いものも三角に見えるのかもしれない。自分なりのとらえ方だあり、他人なりのとらえ方がある。
 よく言われることだが、とらえ方次第ですべて不幸にもなり、幸せにもなる。具体的な手法や考えかたを学び実践することでそれがリアルに感じられる。
 いい人は自分にとって都合のいい人。悪い人は自分にとって都合の悪い人だ。自分の嫌いなあの人だって、他の誰かは大好きなあの人、と思っているのだ。
 あの方のおかげで私は学びなおしができ、人生が変わった。仕事上のポジションも上がり、出会いには感謝している。 

生きること自体が学び

 机に座ってすることだけが勉強じゃない。心理学に関しては生活が学び。なんだ、この人。分析いするために確認してインプット。どう対処したら、よいのか、やってみようというアウトプット。自分にとっての出来事すべてがリンクしていく。
 今までいろんなことを勉強してきたけれど、一番人生に有益な学びの分野である。まだまだ学び続け、老化=進化にしていくつもりだ。

 

 



 



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