職業体験型ワーケーションプログラム in阿久根】都内服飾学生の滞在記
※こちらの記事は、職業体験型ワーケーションプログラムに参加された方の記事となっております。是非ごご覧ください。
【職業体験型ワーケーションプログラム】in阿久根
「え、私もうそれ申し込んだよ。」
「ねえなんでそれ早く教えてくれなかったのーー!?」
から始まった今回の旅。
まずプログラムを知ったきっかけは、地域おこし協力隊の福嵜さんが、私たちが経営するお店にチラシを届けに来てくださったことでした。
先ほど「もう申し込んだよ。」と言ってきたのは同じくアナザー・ジャパンの学生メンバー。彼女も大学生です。
私は都内の服飾学生で、アナザー・ジャパンでは九州地方の商品の仕入れを担当しています。そこで阿久根にある下園薩男商店さん、港町珈琲焙煎所さんの商品を販売させていただいたため、以前から阿久根のことは少し知っていました。
しかも阿久根にはずっと行く気満々で、先ほどのチラシを見せて「私これ行こうと思ってるんだよね~」と話した矢先に冒頭の会話が始まります。
じゃあ一緒のタイミングで行けるじゃん!!と大急ぎで申し込み、阿久根に行ける日を心待ちにしていました。
そんな私たちの滞在記、ぜひご覧ください!!
目次
・1日目 阿久根に到着!
・2日目 下園薩男商店 イワシビルさんでの職業体験
・3日目 JUNK SURF COFFEEさん&イワシビルさん
・4日目 より処”きてん”さんに宿泊&桐野柑橘農園さんにて職業体験
・5日目 アキノ染色工芸さんにて印染体験
・6日目 産業祭&最終日!
・1日目 阿久根に到着!
オリエンテーションを終えて海岸を案内していただき、天気こそ曇りでしたが波の音と風が心地良かったです。あと本当に空気が綺麗で、深呼吸で肺が喜んでいました。
しばらくお話ししていると、「阿久根には七不思議があってね…」と福嵜さん。
「七不思議」なんて小学校ぶりに聞きましたが、なにそれ面白そう!!
実はちゃんと阿久根市の公式HPでも紹介されているので、気になった方は是非。👀
特に印象的だったのは、甑島まで繋がっているといわれる佐潟の洞窟(さがたのどうくつ)と、不思議な光を発するという光礁(ひかるぜ)。古くからの伝承のある土地ってとても素敵です。
阿久根に来られた際は、七不思議めぐりもしてみてください!
そしてこの日に泊まった宿は、ゲストハウス「塩屋ホステル」さん。
綺麗なお部屋に広い共有スペース、洗濯機まであってとにかく快適でした!あとお部屋の鍵に付いている「塩屋」のレザーキーホルダーが可愛かったです。
・2日目 下園薩男商店 イワシビルさんでの職業体験
なんと入口には可愛いすぎるガチャガチャがあり、滞在中は「ステッカーが当たりました!!」「巾着が当たりました!!」とか話すのも1つの楽しみになりました。
そして店内を見渡すと、お馴染みの「旅する丸干し」!!
朝どれのウルメイワシを使っているのでお腹の中にエサがなく、苦みが少なくて食べやすいのが特徴です。とても美味しいのでぜひ食べてみてください!
(何でそんなに詳しいのかって、そりゃもちろん仕入れ担当だったので…!)
さらにイワシビルさんでは鯛焼きも販売していて、これが本当に食べたくて心から楽しみにしていました。職業体験では鯛焼きを生地から作って焼かせていただくことができ、嬉しすぎてテンションが上がっていました。
生地作りは思ったより力仕事で、これを毎朝作っているイワシビルのみなさま、本当にすごい…と思いながらせっせと量ったり混ぜたりを繰り返しました。
焼くときは「羽根つきの鯛焼きになっているのが特徴なので、生地は広めに入れてくださいね」とのことで、ちょっと難しいのですがなんとかマスターしたくて頑張りました。
阿久根に滞在している間、何回もこの鯛焼きを買って食べているのですが、もちもち&優しい甘さですごく美味しかったです。
片手にはさっきテイクアウトした鯛焼き、目の前には綺麗な景色。阿久根に来て良かった!!
・3日目 JUNK SURF COFFEEさん&イワシビルさん
阿久根に来てまで授業…と思いつつ、せっかくなのでカフェに行くことにしました。
アナザー・ジャパンでお世話になった港町珈琲焙煎所さんはお休みで、また後日にして今回はJUNK SURF COFFEEさんに行くことに。
店内は植物がたくさんあって癒される空間で、大きな出窓があるカウンター席に座りました。コーヒーはもちろん、じゅわっと味が染み込んだフレンチトーストがすごく美味しかったです!
写真に写っているのはテイクアウトした鯛焼きが入っている袋で、イワシビルさんのロゴが付いているのですが、実はこれスタンプを手押ししています…!
「ただの袋でも良いけれど、でもロゴがあった方が可愛いかなと思って」とのことで、ひとつひとつの袋にあたたかみがあって素敵です。
ほかにも上の階がゲストハウスになっていて、その清掃をしたり、商品を作っている工場も見せていただいたりしました。特にゲストハウスは秘密基地みたいな雰囲気で、ゆっくりくつろぎたくなるような空間です。
この二日間、イワシビルさんで職業体験をすることができて本当に楽しかったです。
イワシビルのみなさま、お忙しいなか色々と教えてくださりありがとうございました。また下園薩男商店の下園正博様にお会いできたのも、大変嬉しかったです。以前から「阿久根のイワシビルさんにもぜひ行きたいです!」とお話ししていました。
今このnoteを読んでいる方も、阿久根に来られる際はぜひイワシビルさんに行ってみてください!
・4日目 より処”きてん”さんに宿泊&桐野柑橘農園さんにて職業体験
こちらは一棟貸しの宿になっていて、朝ごはん付き!とても美味しかったです。
もちろん一緒に来ていたアナザー・ジャパンのメンバーと泊まり、桐野柑橘農園さんの職業体験にも2人で行きました。
農作業は小学生の時の農家体験ぶりで、「レモンの木は棘があるから気を付けてね」と聞き、レモンって棘あるんだ‼と初知りでした。
この日は雨でしたが、果物が傷んでしまわないようできればその日のうちに収穫する必要があり、みんなで一生懸命働いたのが印象的です。
そして桐野さんご夫妻はとても優しく、なんと「明日の夜ごはん、一緒に食べる?」と誘ってくださいました。いいんですか…!!嬉しすぎる…!!
実はお子さんが私と同い年だったり、その妹さんが私の妹とも同い年だったりと、何かとご縁を感じました。ちなみに当日はみんなで任天堂switchで遊びまくり、お正月の集まりみたいに盛り上がってとても楽しかったです。
桐野柑橘農園さん、あたたかく迎えてくださりありがとうございました。
・5日目 アキノ染色工芸さんにて印染体験
この日は、大漁旗を作られているアキノ染色工芸さんにて「印染(しるしぞめ)」体験をしました。
グラデーションを作るには個人のセンスが試されるそうで、現役服飾学生としては絶対に成功させたい。最初に薄め液を塗ってから、少しずつ色を重ね塗りしていきます。
この日は10色以上の染め液を用意してくださっていて、「他に欲しい色があったら言ってね」とのことだったので、薄い茶色をお願いしました。
頭の中が「また鯛焼き食べたい」だった私は、鯛の部分を薄い茶色で塗って、鯛焼き柄にしようと思った次第です。
写真の真ん中あたりに写っているのが鯛焼きバージョンですが、結構上手くできたと思います。色んなお話しをしたり、質問したりしながら染め上げていく作業はとても楽しかったです。
一番手前が一番美しい仕上がりなのですが、これはどうしても全ての部分を塗り終えたかったのを、秋野さんが手伝ってくださったからです。笑
見惚れるほど綺麗に出来上がっているのは、さすがプロの技です。
染物の機械化、デジタル化が進む中で、秋野さんは「お祝いの心を大切にしたい」と手仕事にこだわって作られています。
糊の部分を洗って乾かした完成品は、後日自宅に郵送していただけるので、思い出が手元に残るのも素敵です。
アキノ染色工芸さん、とても楽しくお話ししてくださりありがとうございました。
・6日目 産業祭&最終日!
産業祭では、広い体育館でボンタンやさつま芋などの農作物の販売、たけのこ品評会も行われていました。ほかにも竹細工のカゴが販売されていて、奥の方では実際に手編みで作っている様子も見られるようになっています。
竹編みのカゴ狙いで来るお客さんもいるそうで、確かに大小の可愛いカゴがたくさん並んでいました。
さらに舞台上ではダンスステージも開催されていて、地元の子供たちの元気いっぱいのパフォーマンスに癒されながら、阿久根の魅力がたくさん詰まった産業祭を楽しむことができました。
またこの日はプログラム最終日で、会う人に毎回「阿久根には何日まで滞在する予定ですか?」と聞かれて「今日が帰る日なんです泣」とお話しするのが、少し寂しくも感じました。
黒ゴマチーズケーキの美味しさに感動していると、阿久根でアクティビティ体験を開催されている、元地域おこし協力隊の信乃さんに偶然お会いしました。
もともとはアウウトドア系のアパレルブランドでお仕事をされていたそうで、今まさに就活中の私はつい色々と質問してしまったのですが、快くお話ししてくださり有難かったです。
信乃さんの経験談はどれも本当に面白くて凄くて、到底自分にはできないと思う程でしたが、「大丈夫。」とまっすぐに励ましてもらったことがすごく印象に残っています。お会いすることができて良かったなと、今でも心から思います。
今回はスケジュールの都合で5泊6日の滞在となりましたが、noteに書ききれないほどの阿久根の魅力を知り、阿久根の人々のあたたかさにも触れることができ、本当に楽しかったです。
またぜひ阿久根に来たいと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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