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みんなで花の子ルンルンを踊ろう~ストレスがフルフルな接客業のたったひとつのいいところ~

ストレスがフルフルな接客業のたったひとつのいいところ、それは、ズバリ、「面と向かって感謝されるで賞」受賞率がダントツ一位であるところです。

もちろん、世にはモンスタークレーマーという、恐ろしきクリーチャーが存在します。程度にもよりますが、そういうクリーチャーはもうしょうがないんです。必要悪というか、頭が悪いというか(あ、言ってしもうた)。
その手の方は、十中八九とにかく自分より立場の低いひとに当たるしか能がない、完全オバカさんですので、悩まずひるまず「アイムソーリーヒヤソーリー」と頭低く腰低くあやまっとくに限ります。

もちろんこちらに非がある場合は、当たり前ですけど心をこめてあやまるしか道はありません。そして大変残念なお知らせですが、理不尽バリバリクレーマーの場合も残念ながら「後で覚えとけよ」と心のチャカを握りしめながらも、ただあやまるしかないのです。このとき、表にチャカの気配を微塵にも出さないのがミソです。(このあたりはカレー沢薫センセのご著書『反応したら負け』を参考にしました。良書です。特に殺めたい上司がいる方は刃傷沙汰になる前に是非一読をおすすめします。)
平身低頭しても、それでも二度と来ない方もいらっしゃるけど、そういう方はそもそも縁がなかったということです。丁重におかえりいただいたあとで、お後がよろしいようで~と拍子木打っておけばいいです(だいじょうぶかこの説明で)。

…思いのほか、前段のモンクレの説明が長くなりましたが、やっぱりね、面と向かってありがとうねって言われる確率が事務方にくらべたら段違いに多いんですよ、接客業。
もうねー、「ありがとう」は魔法の言葉!
言われた瞬間、ぱぁぁぁっとなる。私の心の中が。
もうお花畑。
花の子ルンルン歌っちゃう。頭の上にも花咲かせちゃう。
もう、シアワセ。

この幸せ感がなかったら、とうに私は接客業から足を洗っていると思います。
とくにリピーター様の中でも、お一人、これでもかってほどありがとうを連呼してくださる方がいらっしゃってですね。もうお顔を拝見しただけで、ぱぁぁぁぁっとなる。私の心の中が。
もうお花畑。
花の子ル(以下略)。
やはりこちとらしがない「社が畜畜属性」といえども、人間ですから。感じのいいお客様には、こちらもよりはりきって喜んでもらおうと思いますですよ。平等にサービスすんのが接客業の仕事だろ?って言われるかもですが、仕事の前に人間ですよ我々も。その事実を都合よくキレイサッパリ忘れ去ってる人があまりにも多いですけどね。

最近すごく思いますが、言葉ってとっても大事ですね。
『言うのなら「すみません」よりも「ありがとう」』ってよく聞くけれども、これは本当にそう。私自身どうしてもとっさに「すみません」って言っちゃうんですよ。もうこれはクセですね。接客業で身についた、少しでも怒られないように怒られないようにと無意識に防御しちゃうクセ。でも「すみません」を10回言ううちの1回でも「ありがとう」に変えられたなら、大げさでなく世界が変わると思います。

接客を利用されている皆さま、スタッフには優しく接してくださるとありがたいです。コンビニ店員さんもホールスタッフの皆さんも宅配業者の皆さんも、みんな笑顔に見えるけど、それは努めてそうしているからです。コロナ全盛時期、本当にみんなイライラしてて、それを笑顔で受け止めなくちゃいけなくて…。各接客業の方、陰でめちゃめちゃ泣いたと思うんですよ。

スマイルゼロ円なのに今日も笑顔で接客を頑張っている皆さま、本当に毎日お疲れ様です。頑張ってる姿、どこかで誰かが必ず見てくれていると信じましょう。薄給でブラックだけど、お互い頑張りましょうねぇぇ!一人じゃないよ!(勝手にエアー握手)

みんなで「ありがとう」って言いあって、ぜひとも笑顔の花をさかせて、ぜひとも花の子ルンルンを踊りましょうね。

(みんなついてこれてる?ハナがどうしたって…?ってなってない?大丈夫?)


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