見出し画像

精一杯な不協和音の話(2024.7/23の日記)

 暑いから早い時間から大学に行こう、と意気込んでいたのに、結局昼過ぎの一番暑い時間に外を歩くことになった。どうしてこんなことに……。

 今日はゼミの日で、今期最後の授業だった。なぜかゼミ生全員でハンドベルをやらされた。本当になぜ!?教授が自分の演奏を披露したいから、というのが理由のうち大きな割合を占めていると思う。ハンドベルはおろか、ピアノも経験が無い人ばかりだったので大苦戦の90分だった。90分まるごとハンドベルに使うな。論文読みはどうした。まとめの授業はどこにいった!!

 途中教授が自前の楽器で一曲披露したとき、私たちはあまりにも疲れていたから「へ~え」みたいな反応をした。教授はお気に召さなかったようで、「もうちょっとなんかねぇのかよ!」と語気を強くした。すかさず隣のシとドの音を担当していた学生が、ベルを置いて「すご~い!!」と拍手した。鮮やかだと思った。でも嘘すぎる褒め言葉だったので学生みんなで笑った。教授は気づいていなかった。今思い出しても笑える。今日休んだ学生が一人いたけど、休んで正解だったと思う。教授は残念そうにしていた。

 暑いから残って図書館で涼んで帰ろうと思ったけど、ゼミ生の一人とタイミングが合ったので一緒に途中まで帰った。お互い実家に楽器があるという話から、今度実家に行くわね、住所教えてね、その時は泊めてねと冗談で言い合った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?