誰か思考を止めてくれ、の話（2024.4/18の日記）

　いろんな考えが頭の中を回って眠れなかった。朝は朝でかなり早く目が覚めてしまい、もう寝られなかった。もっそり起きて、起きた瞬間からいろんなことを考える。これをやめたい。

　自分の中にいろんな考えがあって、いろんな校閲が入って最終的に「自分の考え」として出力するのだけど、その間にまた別の考えが浮かんで、何が自分の考えなのか分からなくなって「もういい！」となるのを繰り返している。これがしんどい。言語化する前に全部の考えが浮かんで消えてあったり無くなったりして意味が分からない。これを書きながら自分でも意味が分からない。高校生のめちゃめちゃ不安定だったときと、去年の夏めちゃめちゃ不安定だったときのことだけ確かに思い出している。

　寝ているとき以外ずーっと何かを考えている気がする。これが当たり前なのかどうか、誰か教えてください。これが当たり前なら私が今しんどいのはなぜ？と思うし、当たり前でないのならどうやったらやめられるのかを教えてください。助けて。

　誰かに助けを求めて、「思考がしんどい」と訴えるところを想像した。いろんなパターンでシミュレーションした。頭の中の私も泣いていた。明日は目が腫れているかもしれないなと思いながら昨日は布団でめそめそしていた。違う、こんなことが書きたいんじゃない。

　「人間それぞれに意識があるの怖い」みたいな発言を時々目にする。今までこれにあまりピンと来ていなかったけど、「思考」のことを思考するとちょっと怖いかもと思う。他の人も私と同じように、私と全然違うことを考えているのが怖い。私の思考は一方的で、他者の思考もそうで、一生交わらないのかもしれないと考えるとめちゃめちゃに怖い。
　今までどこかでなんとなく自分の気持ちや思考を他者が汲んでくれると思っていたし、そう思うまでいかなくても、私の思考と他者の思考は違うと意識してこなかった。それって怖い。一方通行すぎる。私だけ？って気持ちになってしまう。そうなってしまうのも怖い。結局何が言いたいのか分からなくなってしまった。

　相手が考えていることが本当の意味で分からない世界で、他者と関わりながら生きていくのって相当難しいことじゃないですか。そうは思いませんか。相手の分からない部分に頼って生きていく場面が多すぎる。というかほぼ全部そういう場面の積み重ね、連続でこの世って成り立っていませんか。そうは思いませんか。私はそういう思考をしています。どう思いますか。私は思考をやめたいと言っているんです。

　昨日頭をぐるぐる回っていたことに思いを寄せながら、しんどかったことを思いだしてまた涙が出た。どうしてこんなに泣いちゃうんだろうね！こっちは考えるのをやめたいって言ってんの！もう何がしたいのか何が目的なのか全部わからなくなってきた。これを繰り返すことで眠れなくなります。お試しあれ。（絶対にやらないでね）（やったことない人はね）

　思考をするのって楽でもあると思う。これまでと真逆のことを言っている。自分の疑問に思ったことを突き詰めていくと答えが出る気がするから。考えたいことを考えられているうちはいいのかも、と思う。思考している間は思考ばかりに意識がいっているから、思考したくないことから切り離して考えられる。
　それにいっぱい考えてる状態の方が、全然考えていない状態より丈夫な気がする。だから楽だと思っているんだと思う。何も考えずにのほほんとしているより、ちゃんと考えていると思えて安心する。何も考えていない奴を大馬鹿者だと思っているから。「思考するのをやめたい」って言ってる奴の考えることじゃないと思う。私はどうなりたいんだ。

　授業中もずっと思考していて、気がついたら授業が終わっていたし、気がついたら部屋に帰っていた。実際のところ全然「気がついたら」じゃなくて思考をしている自分を思考しながら帰っていた。意識はある。気は確かか。どうだろう。「思考」という言い方しか知らないからそう言っているけど、こういう状態に名前はあるのだろうか。言葉って少なすぎませんか？全部を言い表すことってどうやってもできないと思う。どうしてできないのだろう。

　今考えた。謎を解明するための思考は楽なんだ。今気がついた。正しいことを知るための思考は楽だ。答えを見つけるモチベーションで思考するから。答えが無いことを思考するとしんどくなるのだ。何が正しいか分からない状態で、自分の行動を正しい・正しくないに振り分ける思考。これはしんどい。結論が見つからないから。全部間違ってる気も全部許される気もするから。そうやって考えていることが間違っている気がしてくるから。そのうち涙が出てくるから。私はどこで間違えた？間違いなの？どうすればいい？

　夕食を人と食べ、一人になりたくて本屋とカラオケに行った。考えていたら終電を逃してしまい、１時間くらいかけて歩いて帰った。途中で友人に電話し、「考えるのをやめる方法を教えてくれないか」と話した。結局朝の４時くらいまで電話していた。