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きのこへの執着の話(6/27の日記)

放課後のアルバイトに行く道中、鮮やかな黄色のきのこを見つけた。カメラを起動したかったけど雨だし、電車の時間が迫っているしでいったん諦めた。帰りにたまたま覚えていたので写真を撮ることができた。かわいい。

昨日一緒に夕食を食べた友人が一人たまたま同じ時間からのバイトで、行き帰りの電車が一緒になった。さっき起きたと照れながら言って、コンビニの菓子パンを駅の椅子に座って食べていた。私もよくやるので、いいねと適当に返した。

バイトが始まる時間まで潰し、その後別れてバイト先に向かった。考え事をしていたら曲がるべき場所を逃してしまった、と思ったらまだ曲がるべき場所まで行っていなかった。自分が恐ろしくなった。

アルバイトはいつも通りで時間があっという間に過ぎた。社員さんがアイスクリームをくれたので、帰りにまた一緒になった友人とわけっこして食べた。疲れて蒸し暑い帰り道に、アイスはちょうど良く冷たくてお腹を満たしてくれた。友人もバイト先でもらったというお菓子をくれた。部屋に帰って食べた。口の周りが生クリームでいっぱいになった。

十分にエネルギーをチャージして(余分過ぎるぐらいネットを見て休んで)また本と一緒に長風呂をした。入浴剤の人工的な匂いが最初はきつく感じるのに、段々何とも思わなくなってくるのが不思議だ。

新しく読み始めたのは最初からバッドエンドが確定している短編集で、この作家さんの本を読むのは初めてだったが、文章への順応は思っていたより早かった。最近の読書量が良い方向に影響している気がした。

会話の文章がテンポ良く並んでいたり、思わないロジックで結末ができていたり、まだ最初から数話しか読んでいないが、「嫌さ」を超える面白さで楽しかった。決してハッピーエンドではないと分かっているのに、結末は予想できなくてワクワクする。また読み進めるのが楽しみになってきたし、作者の他の小説も読みたいと思うきっかけになった。買って手元にある小説がもう一冊ある。長編なのでゆっくり時間を取って読みたいと思っている。

それから新しい本をまた買った。そのうち届く。仮設の本棚がいよいよ足りなくなってきた。今月だけでいくら分買っただろうか。気にしていたら楽しい読書はできない。後日サークルの後輩と古本屋へも行く予定である。夏なので出版社のフェアみたいなのもたくさん見かける。
本の誘惑がいつもすぐ近くにある。

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