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あせとたたかう話(6/13の日記)

ガンガンに日が照ってたとかではないけどじっとり夏っぽい暑さがあった。今シーズン初めて半袖を着て学校へ行った。
席に着いた途端汗が噴き出して机の上に置いた腕がぺたぺたした。服に汗の痕が出ていないか気になる。今からこの調子で真夏はどうなってしまうのかと不安で、教室に冷房が効くまでそればっかり考えていた。これからタオルと小さな扇風機が私の必需品になりそう。
去年の夏はどうやって生活していたっけ…となる。あまり覚えていないな。

昼からのアルバイトも、この調子だと自転車を漕いでいる間に滝汗だと思って電車で向かった。車両に入った瞬間ヒンヤリして心地よかった。雨の日は座るところが無いほど傘を持った人でいっぱいの電車が、平日の晴れた昼間はこうも人が少ないのかとびっくりした。みんな同じことを考えていたのだなと思った。

バイト中も暑くてどうにかなりそうだった。コップに入れた氷がみるみる溶けていく。ゴム手袋の中がびしょびしょでなんとも不快だった。8月とかどうなるのやら。30分に一回ぐらい、服を着替えたいかもしれない。

電車を使ったのは行き帰りに本を読みたかったからというのもあった。駅舎での待ち時間に数話読み進められた。
イヤミス。最近私はミステリーにお熱だ。(こういう言い方が正しいのかは分からないけど)イヤな終わり方と分かっていて読むのが案外面白い。短篇集なのでサクッと読めている。ミステリーで短編というのもすごいし、それがイヤミスだというのもすごすぎる。ちょっとどんでん返しっぽさもあるし、数十ページで面白く完結していることがすごい。日常生活のイヤさとか不気味さがある。

以前日記でも書いたのだが、私はファンタジーとかそういう非現実的な世界が好きで、小中学生の頃は特に好んでそういう本を読んでいた。今でも魔法使いになりたいしどこかに妖精がいてほしいと思っているけど、本では読まなくなった。今もずっと好きなのに。
読み直して新しい視点で嫌いになっちゃわないか心配なのだ。きっと純粋な小学生の感性でないと楽しめない物語もあると思う。私が小学生のときにピュアピュアのぴっちぴちだったかどうかは別の話だ。丁度いい無知さがあったとは思う。今は現実を顔面パイさせられるリアルなイヤさのいっぱい詰まった本を好んで読んでいる。本の中で現実を濃く知っておけば、本当に生きる世界でこれ以上がっかりしないかもしれない。

半分外の駅舎で電車を待ちながら考えていた。しかし暑いねえ。

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