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ことばのぱわーの話(7/14の日記)

寝坊ぎりぎり、いつも通りになってしまった朝に、汗をかきながら支度をして急いで大学へ行った。

いろいろな授業で期末試験やレポートの話をされるようになった。もうそんな頃か…とうなだれながら課題と試験日程を整理したら、結構ビキビキの詰め詰めでもっとうなだれた。おでこが床についちゃうくらいうなだれた。
今からよく考えて予定を組み、課題をこなしていかなくてはとてもじゃないがやっていけない。でもそんなこと考えていたくない。いつも通りギリギリになって泣くのだろうな~と思いながら、そっとパソコンを閉じた。私はあんまり学習しない。

ベッドのヘリに仮設した本棚をちょっとだけ整理した。
まだ読んでいない本と、気に入って何度も読んでいる本を並べ変えて整えた。一人暮らしの部屋にはやっぱり多くの物を置けないので、いつか本を実家に送るべきなのかなと考えた。読むペースを超えて買っているのでめちゃめちゃなスピードで本が増える。この間もやっと一冊読み終わった。

初めて長編のSFを読んだ。聞いたことの無い機械や組織や武器で戦う主人公と終わらない争いの話。同じ作者の別の小説が気になっていたのだけど、「先にこっち読んどいた方がもっと楽しいぜ!」というレビューがいっぱいあったので急いで注文した。

初めての世界観ですごく新鮮だったし、読むのに時間がかかったけど続きを読むのが楽しみで仕方なかった。自分の住む地球が知らない世界のように感じられて不思議な感覚だった。漢字の武器名にカタカナのふりがながふってあるのが、最高にSFという感じがして良かった。近未来っぽいロマンが詰まっている。SF、食わず嫌いしていたけどこんなに面白かったのか…。この作者さんの文体も好きなんだなと読みながらずっと思っていた。

内容は戦争や暗殺がたくさん行われている話だったので、冒頭からうぉう…となる描写がじゃんじゃん出てきた。痛々しくて残酷だけど、詩的で、でも鮮やかに感じて一瞬で引き込まれた。
どこか他人事のように感じるバイオレンスも、語り手がそう感じるように調整されているからなのだとわかって、ほぉおお…!となった。めちゃめちゃ考えさせられる。いつかこうなってしまうのではないかと、また他人事のように考えた。正しいとは何かたくさん考える小説だったと個人的に思う。言葉の重みがすごい。他人が何を考えているのか分からないのは怖い。

この小説も無事(?)気に入った本に追加され、同じ作者の別の本を読むのがもっと楽しみになった。その前に期末試験のことを考えなくてはならないので、いつ読めるかは分からない。憂うつになってきた。
私の単位が全部そろうことをちょっと遠くから応援していてほしいと思う。

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