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他者に向けたくない怒りの話(2024.7/19の日記)

 アルバイトの日。帰りに雨が降ると思って電車で行ったが、ちょうど行き帰りの時間だけ雨が止んでいた。雨の降らない徒歩が一番楽だなと思った。

 パートさんで本の趣味の合う人がいるのだが、今日は最近読んでいる本の話の流れで、一つ読んでほしい話があると言われた。久しぶりにゾッとしたから見てほしい、と言われた。そのオススメのしかたで食いつくのは私ぐらいだろうと思った。昼休みにその本を借りて読んだ。面白かった。

 SF、エログロナンセンスと紹介されたその短編集は、私の知らない作家のものだった。読んでほしいと言われた話はいわゆる人怖系の、恨みつらみの積もったグロ話だった。人と人との繋がりの因果というか、世界は狭いのねという話で、読んでほしいと言われたのがよく分かった。私たちはそういう嫌ぁな話を好むから。

 今日はお客さんが多くて働き手も多かったから、店内に人がミッチミチのギッチギチでてんやわんやだった。新しいパートさんたちが仕事をしようと張り切ってくれるから、作業する場所により人が密集して何が何だか分からなかった。効率が悪く感じられて、考えまいとしても腹が立ってきた。
 気分で仕事をしてはいけないと思うのに、いつだってイライラが抑えられなくて困ってしまう。人に迷惑をかけている自覚をその場でもちたい。きつく口を閉じて業務に集中したい。温厚だと思われたい。

 ああはなりたくないなと思っていたパートさんの姿に近づいている気がする。気分で仕事をしたくない。どうしてもしたくないのに、上手くいかないと思った瞬間、気分が態度に表れている。アルバイト辞めようかなと思う。辞める勇気がないのでどうしようもない。本気でアンガーマネジメントを考えよう。このままだとマズい。

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