見出し画像

遜色ない人間関係の話(2024.2/26の日記)

 アルバイト連勤2日目。多めに作って冷凍しておいたご飯とおかずを毎日お昼に食べている。本当に毎日同じものを食べている。もう3週間近く同じメニューを食べている。飽きない。びっくりするくらい飽きない。昼休みを楽しみにしている。自分でも信じられない。

 新しく入ったアルバイトの人と趣味や得意料理の話をした。本を読むのが好きですと言うと、「本って本当の本ですか」と言われた。漫画や雑誌を含むのかと言いたかったらしい。小説が好きですと言い直しておいた。ちょっと引かれた。
 「普段自炊しますか」という話から得意料理の話になった。得意料理って、なんだか威張っているようで言いたかないんだよな~と思いながら、最近は毎日同じ物を食べています、と話をずらしておいた。ズルい奴です。

 「得意料理」って、なんて答えても「そんな凝ったもの作るんですね」か、「へー、頻繁に作るんですね」にしかならなくないか。例えば「金目鯛の煮付けです」と言ったら料理にこだわりがある人と認識されそうだし、「玉子焼きです」と言ったら、あ、こいつ比較から逃げたなと思われそうで怖い。金目鯛の煮付けは作ったことがありませんが。
 実際に相手の手料理を食べるわけでもないので、この話題の着地難しいな~と思いながらふわっと話した。

 気さくでいい人だったのに、自分がなんとなく新しい人間関係のための会話が面倒になっていて、心を開ききれないまま一日が終わった。同い年なのに終始敬語で話していた。私が単に失礼なんだな~。相手は打ち解けようと話を広げてくれていたのに、私がぶった切ったのだと思う。今度またシフトが被るのに、今から緊張している。

 この「新しい人間関係のための会話が面倒」と思う原因を一つ挙げると、新しいアルバイトの人が入りすぎというのがあると思う。アルバイト入れ換わりすぎ。前のバイトの後輩は1か月も続かずに辞めてしまった。知らない間に来なくなっていた。1か月ほどバイトに行かなかった間に、一人が辞めて二人が新しく入っている。それぞれに自己開示するのが面倒になってくる。

 新しく人間関係を築くのが億劫だ。最初の会話で何を話せばいいのか分からないし、自分のことを知ってほしいとも、相手のとを知りたいとも思えない状態になっている。今日気づいた。
 遜色ない関係をつくって保つために、当たり障り無い会話をしたり、自分をよく見せようとしたり、相手の好きなことをいいねと言ったり。そういうのに莫大なエネルギーを持っていかれるのが好きじゃないのだと気がついた。今はそういうのが面倒な時期なのかもしれない。この時期が過ぎ去るべきかどうか。

 ちょうど今日、そういう題材っぽい小説を読み始めた。なんと言われても「読書が趣味」を崩したくないぞ、と思いながら読んだ。そういうことを気にしている状態が嫌なのにね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?