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大事にしたい言葉と友人の話(7/28の日記)

なんとかレポートを出し終わった。今日になるまで気分のアップダウンが激しく、ズタボロで焦燥しきっていたのだが、締め切り当日である今日の一限にまだ終わっていない!とパソコンを開いている人が何人かいたので、ちょっと安心した。ちょっと安心して、何も安心できないのにな、ひどいヤツだなと思った。

友人はもっと書き終わっていなくて、今朝の時点で「ヤバい!あと10倍の文字数は書かないといけない…!」と言っていた。これがすごくて、その日のお昼にはあと文章を整えるだけと言っていた。そのスピード感すごくない?2週間かけて気分をアップダウンさせながら書いた私に教えてほしい。本当に性格が終わっているので、なんで私はこんなに悩んだのに…?とかどうやったらそんなスパッと決心して提出できるの?とか、友人の文章力じゃないところをうらやましがっている。そうじゃあない。

このレポートが一つ今回のテスト週間の山場だったので、いったん落ち着いた今日は課題をせずに本を読むことにした。かなり久しぶりに感じる。
週刊誌か何かに当時連載されていた、作家のコラムというか、コーナーみたいなものがまとめられた文庫本。かなり長い時間をかけて空いた時間に読み進めていたものを今日やっと読み終わった。すごく面白かった。

世間で道徳的・常識的にこうあるべきとされることがらについて全く逆のことが述べられた、その作家の価値観や世界の見方みたいなのが書かれている。これがめちゃめちゃ面白いし、現代でも通じるところがある気がして納得する。
「内心教師をバカにしなさい」と言われたら、そんなことはすべきじゃないよ!と返したくなる。だけどこの作家さんに言われたら、なんだか全部もっともなことに聞こえてくる。文章の説得力がすごくて、一つ読み終わる頃には妙に納得してしまっているのである。何度でも書くけど、すごく面白い。大学の休み時間に読みながらクスっと笑ってしまう。ユーモアが賢くて素敵だと思う。時々実在する人を名指しで批判している回もあってドキッとするけど、時代やこの作家の「らしさ」に触れられたようでまた面白い。

私のくよくよなよなよしたはっきりしない部分をビシッと指して、「そんなこと考えて不幸に思うくらいなら、人に迷惑をかけても自分の思うように生きてみなさい」と言ってくれているようだった。何度でも読み返したい、大事にしたい言葉がたくさんあった。

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