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お好み焼きパーティーの話(2024.3/23の日記)

 帰省してから毎日何かしらイベントがある。今日は伯母に呼ばれてお好み焼きパーティーをした。

 お好み焼きを作るのが初めてという伯母が、事前に動画を見て勉強し、材料を揃えてくれた。キャベツをしこたま切る伯母を見ながら、姉と粉を混ぜ、芋を擦り、ソバをほぐした。「クレープみたいなやつは技術的に無理」と言う伯母に従い、生地の中にキャベツやネギを入れて混ぜた。派閥とかよく知らんのです。

お好み焼きをひっくり返す姉

 できたお好み焼きを食べながら喋り続けた。大学の話、仕事の話、読んでいる本の話、日に日に衰えるおじいさんの話をした。伯母が同居する祖父母(伯母の両親)についてのエピソードが面白く、伯母の語りも合わせてめちゃめちゃ笑いながらきいた。

 数字に独特のこだわりを持つおじいさんの話が一番面白い。伯母曰く、おじいさんは数字が連続する時刻(4時35分とか3時21分とか)に手を叩く習慣があるらしい。ド深夜でも起きているならかまわず大音量で手を叩くらしい。私はたまたまこの時間に居合わせたことがなく、まだこの音を聞いたことがない。どうやら私が一人暮らしを始めた以降の習慣らしい。もっと頻繁に会っていたときにはそういう傾向はなかった。

 この手を叩く行為は、周囲に「信仰心がありますよ」「今日も習慣として熱心に手を叩いていますよ」というアピールだと伯母が言っていた。しかし強迫観念が強いわけではなく元来適当な性格のため、今日はするけど明日はしないとか、一分早いけどいいやとか、そういう具合にやっているらしい。伯母は迷惑しているらしいが聞く分には面白い。

 前から運やバチや願掛けみたいなことにこだわりがあったのは知っていたが、ここ数年で急激に不思議ちゃんになったようだ。部屋を見回すと、お菓子やひげそりを開封したりおろしたりした日付を丁寧に記載しているのを見つけた。

おじいさんの習性

 次回の帰省のときにも何か変化があるのだろうかとおもいながら、いろんな習性の形跡を納めて帰った。残ったお好み焼きをお土産に持って帰った。

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