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お土産と荷物を託す話(2024.3/28の日記)

 朝、両親が話す声で目が覚めた。私の部屋にある暖房器具をベタベタに褒めている声。まだ寝ている姉と私に気を遣うような小声で、それが愉快でしばらく聴いていた。

 朝母親が洗濯機を回してくれて、その間に父親と姉が朝ご飯の準備をしてくれて、私はゆっくり風呂に入って身支度をした。
 もう何度も私の部屋に家族が来てくれているけど、この時間は不思議な感じがする。もう一人暮らし3年目に入るけど、家族と来るこの部屋は他人の部屋のように感じる。家族が「コップ借りていい?」とか「タオルどこにある?」とかって聞いてくるのがムズっとする。実家はみんなの空間だけど、ここは自分の空間なんだ~という当たり前を考えてモゾっとした気分になる。

 みんなで支度をして私のアルバイト先に行った。嬉しくなったので家族にあげたい食べ物や飲み物をたくさん買って渡した。家族も普段買わないものをたくさん買って、見たことないものにワクワクしているようで良かった。

 昼食も一緒に食べて、ショッピングを一通りして部屋に帰った。私の溜めた荷物やゴミを家族に託して別れた。またしばらくね、と言って送った。いつもこの時間が寂しいようで、一人の時間が戻ってくるのが嬉しいようでまたムズっとした気分になった。買ってもらった食材を調理して食べた。

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