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静かを待っていた話(3/23の日記)

今日の昼過ぎに、旅行のプランが終わって家族が家に帰った。やっとか。旅行の後半は一人で過ごす時間がほしくてたまらなかったな。最近はずっと一人が寂しい気がしたけどいざ四六時中誰かと一緒だとそれはそれでしんどいとわかった。私のただのワガママ。

このたびの旅行の思い出ランキング上位に、深夜ホテルの部屋の小さい照明で本を読んだことが入る。慣れない部屋のベッドで眠い目を擦りながら読む小説は格別だった。あともう一章…を繰り返してなかなか区切りが付かなかった。

読み進めたのは、二人の小説家が一緒に書いた恋愛の小説だった。男女それぞれの視点から書かれているのが面白い。同じ出来事でも捉え方が違うのがよく分かる。こんな感じの形態の小説も初めて読むから新鮮だ。
普段「恋愛小説です」と言っている本を読まないので、この本を本屋さんで見かけたときに衝動買いしておいて良かったなと思う。まだ読んでいる途中だが夢に出てくるほど印象的な話もあった。早く続きを読んでしまおう。

それから別な話なのだけど、楽しみにしていた公演作品(合っている言い方かわからない)のチケットが届いた。初めて自分でお金を払ってコント公演を見る。実際に見るのは狭いワンルームのパソコンの前からなのだけれど。このチケットはワンルームの普通の椅子だって私だけの一番いい席だと思わせてくれた。

どんな感想を言うのにも私には言葉が足りないのだけれど、チケットやグッズが届くたび、新しい情報を知るたびに泣きそうな嬉しさが出てくる。「初めて」への不安な気持ちと楽しみな気持ちが順にやってきて、最終的に「作品と同じ時代に生まれてきた私ありがとう」とかよく分からない方向へ落ち着く。人間は感情のキャパシティを超えるととんちんかんになるのかもしれない。まだ始まってもいないのにこんな調子で大丈夫だろうか。

このまま複雑な気持ちを抱えたまんまで、明日からアルバイト6連勤に努めてきます。この熱量をそのままで配信開始の日を迎えられたらいいな。気持ちは全然静かじゃない。一人が寂しくないや。

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