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出生前診断という選択

出生前診断を受けるかどうか。
身近な友人から話を聞いていたこと、分娩を予定している医療センターで初診を受けた時も「出生前診断の希望はあるか」を確認されたため、おのずと検討を行うことになった。

生まれてくる子どもに何かあったらどうしようという不安、それに対して事前に知っておくことで迎え入れる準備ができるという可能性。
何度も同じことを考え、とはいえ週数的に結論を出さないといけない時期が迫っていた。

受ける、受けないどちらの選択肢も同じぐらい悩んだが、どちらも決め手が見出せていなかった。知れば知るほど不安になるし、リスクを最小限にしたいと思ってしまう。無理な話だけど、何かしら大丈夫という確証がほしい。

最終的にどうするか夫婦で話をした時のこと。
夫から「赤ちゃんと会ってみたいな」という一言。何気ない言葉だったと思うが、それを聞いた時、からだが内側から温かくなるような、とにかくほっとしたのだ。

そう言ってくれてよかった。
産むことに、迷わず頑張ろうと吹っ切れた瞬間だった。他にも考えを整理したことはあるが、結果として受けないというのが私たちの答えだった。

今回の選択が良かったのかどうか、もはや判断することはできない。そもそも判断する必要もないかもしれない。
ただ、私も、赤ちゃんに会うことが楽しみだ。

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