#50 生まれた時からアルデンテ


題名:生まれた時からアルデンテ
著者:平野紗季子
発行所:株式会社文藝春秋

【概要】
戦慄の1991年生まれこと平野紗季子によるファン待望の初著書。生まれた時からアルデンテな平成の食文化を綴った新しい時代の味覚エッセイガイド。世界一のレストランからロイヤルホスト観察記まで、食を楽しむことへの思いを文章と写真と引用につぐ引用で構成した一冊。小学生時代の赤裸々すぎる日記や、食文化 カタログなど特別収録多数。

【感想】
著者の食にまつわる考えやストーリーが、色濃く描かれており、非常に面白かった。
特に好きな話としては、ロイヤルホストにてひときわプロフェッショナルな所作を感じる店員さんの話である。観察してわかったこと、運命の再会等々特に印象に残っている。
何より自身もファミリーレストランには、学生時代にテスト勉強をしたり、部活帰りに友人と食事をしたりと、今思い返せば「何気ない日常」の代名詞であり、思い出深い気持ちになった。
それに、著書の話でできたファミリーレストランはロイヤルホストだったが、自身の地元(おそらくその都道府県も)ではロイヤルホストを見たことがなく、地域性が表れているなと感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?