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【スタッフインタビュー#5】ツクマル“図書館”で自分の好きに出会う

こんにちは!スタッフインタビュー第5回目は、ツクマルで見守りボランティアをしている三浦桃実さん(愛称;ももちゃん)です。

ツクマル参画のきっかけ
 キヌイチ(衣笠駅徒歩1分図書館。通称;キヌイチ)に関わったのが最初です。当時は衣笠に住んでいて“まちの保健室(誰でも気軽に看護職に相談できる場)”の看護師として活動していました。その時の仲間からキヌイチのことを聞いて見に行ったら、すごく気に入ってしまって。その後、津久井浜の方に引っ越すことになり「津久井浜で図書館を開くから館長してみない?」と声をかけてもらって、ツクマルに参画しました。
 元々は看護師として6年間働いていました。ただこのまま一生続けるのか疑問がありました。もちろんやりがいはありましたが、看護師さんはたくさんいるし、それよりも私にしかできないことに時間を充てたいと思うようになりました。学生時代に立ち上げたダンスグループがずっと続いていたこともあって、ダンスの活動やヨガの資格を生かして地域に根差した仕事をしたいと、看護師は辞めました。ダンスグループ名は「スタジオ◎きのこ」です。性別や年齢、障害の有無を問わず、いろんな人が集まってやっていて、すごく楽しいですよ。

私の活動内容
 以前は週に1日、月曜日の館長として見守りをしていました。今はかねてよりやりたいと思っていた子ども向けイベントを企画しています。近々、親子向けの動画制作講座をやる予定です。今の子どもたちは、多くの情報やツールに恵まれてはいるけど、自分から想像し、創造する機会が少なくなっているように感じます。動画制作の仕事もしているので、知識や経験を活かして、子どもたちのそうした力を伸ばす機会になればと考えています。

以前から温めていた子ども向けイベントの企画書

ツクマルに参画してよかったこと
 “見守り”という役割はありますが、私にとっては、子どもたちやご近所さんと友達になれてよかったという思いでいます。ツクマルがいいなと思うのは、“図書館”というところ。相談場所となると、足を踏み入れづらくなる人もいると思います。その点、図書館であれば誰が行ってもいいし、一人ひとりが思い思いに過ごせる場所だから。
 ツクマル開設当初から軌道に乗り始めるまでの間、週1日見守りをしていたのですが、日がな一日一人で過ごしているという感じで、来館者ゼロの日も多かったです。だけど、ちょっとずつ地域の人が覗いてくれるようになって、ただしゃべって帰るという方も出てきました。今ではいろんな人が集まって輪が広がっている様子を見ると、場があることの力だなと感じます。

将来への希望、もしくは読者へのメッセージ
 私は人と話すのが好きだし、いろんなコミュニティに入ることに抵抗ないんですけど、“居づらさ”とか、もっというと“生きづらい”と感じる人が一定数いるんだなと、ツクマルの活動を通して気づくようになりました。直接「困ってるんです、助けて!」って声を聞いているわけではないんですが、いろんな人がきて、いろんな過ごし方している人の中に、本当に困っている人がいることもあるんじゃないかなと想像できるようになりました。
 最近は、“居場所づくり”という言葉がよく聞かれるようになりました。本当に居場所がある時には、居場所という言葉は出てこないと思うんです。この言葉が使われている時代というのは、自分が本来いる場所が落ち着かなくて、子どもに限らず大人でもそういう人が増えていっているんだろうと思います。ツクマルが誰かにとって「ここに来るとあったかいな」とか、「居心地がいいな」と思ってくれる場であり続けてくれるといいなと思います。

子どもが窓に描いてくれた桃

おすすめのツクマル活用法
 ツクマルには、古い本からマイナーな漫画まで、バラティに富んだ本がたくさんあるので、特に子どもには、本を読んで欲しいと思います。
 私、本が大好きなんです。言葉がすごく好きで、本を読んでぴったりする言葉に出会うと「これ座右の銘135個目」とかストックしちゃう(笑)映像の仕事をしているからわかるんですけど、今ってみんな結果が早く知りたいから、動画も最初の5秒で面白くないとすぐ他に行ってしまう。集中力や忍耐力がないというか。その点、本を読むことには忍耐が必要です。すぐに結果は手に入らないけど、本は一生の友達になり得ます。本を読むことで、自分の中にあるはっきりしない思いを言葉にしてくれていて、ぴったりするような言葉と出会うことがあります。本を読むことを通じて、自分の思っていることを見つけてほしいなと思います。
 あとは、一人でツクマルに来てみることもお勧めしたいです。一人で来ることで、本当に好きなことや好きな過ごし方に出会えるんじゃないかと思います。

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