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【ツクツクインタビュー#1】情報やきっかけを与えてくれる場所

こんにちは!今回はツクマルに関わってくださっている方々のインタビューです。ツクマルをツクる人第1回は、ツクマルの植物博士、首藤さん(愛称;やすべえ)にお話を伺いました。

ツクマルと関わるようになったきっかけ
 長らく小学校の教員をしていて、10年前に退職しました。退職後は好きな本を読んで過ごしていて、一年前に津久井浜駅前の絵本カフェしほさんと出会ったのが、ツクマルを知ったきっかけです。
 初めてツクマルに来た時、居合わせた方と“共通の知人の話”や“地域を大切にする”という想いを共有できて、その後も顔を出すようになりました。

私のツクマルとの関わり方
 ツクマルに来る子どもたちと一緒に遊んでいる感じです。小学生中心かなと思ったのですが、今は幼児が中心ですね。0歳児の子もいたりして、久しぶりに赤ちゃんを抱っこしました。
 みそづくりのイベントの時には「漢字の話をして欲しい」との要望があったので、“発酵”や“麹”という漢字の成り立ちについて話しました。”こうじ”には“麹”と“糀”の2つ漢字があって、“糀”は日本で作られた漢字なんです。麹菌が生えている様子が、米に花が咲いているように見えて生まれたようです。漢字の成り立ちはとても面白いのですが、学校ではなかなか聞けないのではないかと思います。実はこのイベントを機に、微生物にもハマってしまって。キノコのような菌類でもなく、植物でもない、粘菌というものなんですけど。南方熊楠(みなかたくまぐす)さんとか、面白いですよ。

みそづくりを通して、漢字の成り立ちや微生物のお話まで

ツクマルに関わってよかったこと、生活に出てきた変化など
 ツクマルは私にとって、情報やきっかけを与えてくれる場所です。
 自分が“不思議だな”と思ったことや驚いたことをツクマルで話すと、誰かがちゃんと受け止めてくれるんですね。それが嬉しいです。葉っぱ一枚でも「これ凄いでしょ」と大人げなく自慢しちゃうんですけど、それをちゃんと聞いてくれる人がいる。ツクマルでは「もっとこうした方がいいよ」という言葉ではなくて「これ不思議だね」という言葉をかけられます。すると自分も“そうだな、もっと知りたいな”とか、“調べてみようかな”という気持ちが湧いてきます。定年退職してからは、漠然とした暮らしが続いていたけれど、今は自分が興味を持ったことをもっと調べようと外に出かけていく機会が増えました。
 それと、情報をいただくことも多いですね。沢山池(横須賀市長坂にある里山)に行くことができたのは、横山さんのおかげです。植物が好きなので出かけて行ったのですが、沢山池でのルートだけでたくさんの発見があって、さらに植物の魅力にハマりました。すごく感謝しています。

このスイカみたいな青い実は“オキナワスズメウリ”でした

ツクマルでやってみたいこと
 小中学生がもっと来てくれるといいなと思います。あとは植物のことをもっと知りたい方とか。そういう方と一緒に、行政の環境整備で出た植物を使って何かできたらいいですね。子供の頃に作ったような数珠づくりとか、海で貝殻拾いとか。今、個人として『街路樹だより』を発行しています。公園に植えられている樹木を20種類程度選んで、学級便りを書いていた頃のように毎週発行しています。そんなことも一緒にできたらいいですね。

街で目にする樹木や植物について教えてくれてます

ツクマルのおすすめポイント
 いろんな世代の方がいるので、自分がその気になれば、教わることがたくさんあるのではないかと思います。吸収していく中で、相手の方にもエネルギーを贈ることができるし。「結構刺激がもらえますよ」って伝えたいです。先日お話しした方は80代の方でした。好きな小説の話をしたりして、普段の生活の中ではなかなか話題に上がらないようなこともお話しできますね。

「知らない世界に出会って衝撃」首藤先生は世界の入口


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