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<実機レビュー>SIMフリー「Xperia 1 Ⅵ(XQ-EC44)」<その2 カメラ 170mm望遠、2倍テレマクロ、ボケ、新カメラアプリ>

SIMフリーXperiaの販売がスタートする前のことは知らんけど・・・。こんなに、Xperia目的でご来店が多いのは体験したことがない。という、Xperia 1 Ⅵ実機展示解禁後、最初の週末だった。。。家族4人全員でXperia 1 Ⅵ検討とか・・・ステキすぎる♪

さて、、、今回は、Xperia 1 Ⅵの目玉性能の一つ、「カメラ」について、見ていこう!


概要

歴代Xperia 1 シリーズは、キレーに撮れるぜ!フォーカスすげーぜ。という、基本的なカメラ性能をブラッシュアップしてきた感。今回は、それに加えて、望遠すげーぜ!マクロ超すげーぜ!と、そこまで、カメラ性能(画質)を求めていない勢にも刺さる、飛び道具的なわかりやすい進化を遂げた。
それら進化したカメラ機能を、より手軽に簡単に使えるよう、カメラアプリも、刷新&進化!スマホのカメラは、キレーに撮れるのは重要だけど、簡単に撮影できることも同じくらい重要。今回、用途によって使い分けていたカメラアプリが、3つから1つに統合され、簡単撮影もこだわり撮影も両立!!

3つのカメラアプリを1つに統合して、「カメラ」になった!

これまで、Xperia 1シリーズ、Xperia 5シリーズのみにプリンストールされていた、カメラアプリ。合計3種。

・Photo Pro(正式名称 Photography Pro)・・・基本カメラアプリ。静止画も動画もどっちもOK。これだけでも十分。
・Video Pro(正式名称Videography Pro)・・・動画特化。ちょっと気合いを入れて撮影する人向け。
・Cinema Pro(正式名称Cinemagraphy Pro)・・・動画特化。映画クオリティを撮りたい人向け。

今回、これら3種のアプリが、「カメラ」という名称のアプリ1本に統合された。あまりにもシンプルすぎて、心配してしまったが、実は、しっかりとこだわり撮影にも対応したアプリに進化しており、使い勝手もGoodだ!

↑「カメラ」アプリは、シャッターボタン長押し(割り当てなしにも設定可能)、電源ボタン2タップ(設定変更可能)、アプリアイコンタップのどれでも起動できる。最後に使用した「モード」で起動する。縦位置、横位置ともに、対応。

目的に応じて、以下の6つのモードを切り替えて、撮影する。モード切り替えは、スワイプで。わかりやすい。

・写真
・ぼけ
・プロ
・動画
・スロー
・その他

では、「カメラ」アプリの、「モード」ごとに見ていこう。

写真

タッチフォーカスがすごく便利だ

6モード中、最もよく使うのが、「写真」モードだろう。写真といいつつ、画面内シャッターボタンを長押しすると動画撮影もできる。(後述)
画面内タップで、スライダーが表示され、明るさとカラー調整が、画面確認しながら可能。
ズームは、音量ボタン(割り当て変更可能)操作、倍率タップ、倍率ダブルタップによるスライダー操作。
画面内で被写体をタッチすると、その被写体が移動してもフォーカスを合わせ続けてくれる「タッチフォーカス」や、顔/瞳AFも対応。
クルクルアイコンで、セルフィーもできる。
フラッシュ機能は、AUTOとOFFの切り替えのみだが、通常撮影とナイト撮影、近接撮影が自動で切り替わる。
「RAW」撮影は、「プロ」モードで。ちょっと残念。

クリエイティブ選択アイコン
クリエイティブ

↑ズーム倍率の下方にある、3玉アイコンで、「クリエイティブ」を選べる。海外モデルでは、ルックと言っているが、日本モデルでは「クリエイティブ」という表記になってる。「クリエイティブルック」とは異なる扱いで、そちらは、「プロ」「動画」モードで利用可能。
Natural、 Vivid、Film、Nostalgic、Brightが選べる。映え映え盛り盛りエフェクトはできない。必要なら、そういうアプリを使ってねってことだ。

↑歯車アイコンでよく使う設定変更、さらに、「メニュー」ボタンで、詳細設定。
詳細設定

Googleレンズボタンも表示されているので、「カメラ」アプリから、シームレスに、検索までできる。
また、QRコードの読み込みもできる。

↑画面内シャッターボタンを「長押し」すると、「動画」撮影がはじまる!!新たな機能だ。長押しをやめると、即動画撮影はストップする。長押し中に、鍵アイコンへ向かって、スワイプすると、録画固定になり、長押し不要になる。
プロモードでも同様の挙動になっており、カメラアプリ起動で、即動画撮影したいときには重宝するだろう。時代だねー。
が、、、写真撮影ありきの人には、画面内のシャッターボタンであっても、その長押しは、フォーカス固定であってほしいはず。設定では変更できないようで、アップデートでの対応に期待したい。物理シャッターボタン長押しは、フォーカス固定のみだ。

ぼけ

英語名:bokeh。いや、どうでもいいだけどね。日本語が世界標準になってるよねーって話^^

「ぼけ」モードにすると、簡単に「ぼけ」撮影ができる。タッチフォーカスを使えば、被写体にしっかりとフォーカスが合うから、前ぼけ、後ぼけ自由自在。ぼけ効果もスライダーで強弱できる。まぁ、そうはいっても、「強」固定でいいだろう。
「写真」モード同様に、クルクルアイコンで、セルフィーモードにできる。ぼけセルフィーだ。

左:写真モード、右:ぼけモード「強」

↑見ての通り、しっかりとぼけ撮影ができている。被写体と、オレンジスライムは50cm少々しか離れていないが、しっかりとぼけてるね。

プロ

プロ」モードは、前モデルまでの「Photography Pro」相当の機能。セルフィー機能はなし。また、「写真」モード同様、画面内シャッターボタン長押しで、動画撮影になる。

↑カメラ撮影モードは、「P」「S」「M」。
↑「DISP」ボタンで、ヒストグラム、水準器の表示が可能。
↑Fnボタンで、撮影設定の変更が可能。ここらへんの表示は、αライクで、わかりやすい。

αにはない設定としては、「コンピュテーショナルフォト」(カメラがシーンを自動で判別し、重ね合わせなどを行い、ブレやノイズ、白飛びや黒つぶれを抑えてきれいにオート撮影する)。この「AUTO」「OFF」が選択できる。プロモードでも、カメラまかせの機能が充実している。
「クリエイティブルック」は、Xperiaで初搭載。
「RAW」「RAW+JPEG」「JPEG」撮影可。

↑詳細設定のための、「MENU」も縦位置、横位置対応。

動画

セルフィーにも対応した、「動画」モード。
フラッシュではなく、ライトのON/OFF。
画面左外に、上下にならんだ、解像度(HD、FHD、4K)、フレームレート(24、30、60、120fps)

↑Xperiaシリーズでは、初となる、クリエイティブ ルックに対応。「S-Cinetone for mobile」も対応。
↑歯車アイコンでは、よく使う設定がピックアップ。商品レビュー機能も引き続き対応。

詳細設定は、「メニュー」ボタンから。

↑ちなみに、、、4K120p撮影可能時間を調べてみた。発熱により、録画停止されるのかどうか。。。
1時間経過しても撮影継続中。。。そのとき、室温27度で、背面最も高温な箇所で46.5度。録画開始から30分くらい以降、上昇せず、撮影はストップしないので、ここまでとした。

スロー

最近、スロー動画撮影する人増えたよねー。とりあえず、スローで撮影しときゃ、なんか雰囲気ある動画になるし、2倍スローなら手ブレも半分になるし。。。カメラアプリ起動し、シャッとスローモードへスワイプすれば、即スロー動画が撮れる。

↑クリエイティブルック、S-Cinetoneも使える!雰囲気マシマシスロー動画が撮れる。スロー+S-Cineで、なんか勝手にいい動画が撮れてしまうのだ。。。

↑歯車アイコンの設定もシンプル。4KかFHDか。ライトON/OFF。詳細設定は、ほぼ「動画」モードに準ずる。

その他-48MP

「その他」モード内に位置する「48MP」撮影。4,800万画素撮影のこと。
通常は、24mm撮影の場合、総画素4,800万画素を、高感度技術ピクセルビニングにより、1,200万画素記録しているが、それを解除することで、総画素4,800万画素センサーをそのまま記録するのが、「48MP」だ。スマホで4,800万画素記録は、なかなかすごいことだが、、、処理が重いからなのか、撮影時に、記録時間が1秒少々あり、連続撮影には向かない。

では、通常撮影と、48MP撮影を比較してみる。

↑全く同じ条件で撮影し、それぞれ、水色部分を拡大してみると、、、
↑さすがに、ここまで拡大すると、画素数の差は歴然。大判印刷するときなんかは、威力を発揮するだろう。

その他-テレマクロ

テレマクロが、「その他」モード内に入っているので、初見では、戸惑うだろう。
↑最大撮影倍率2倍という、すごい接写能力を試すため、、、A4用紙に、方眼紙がわりに、1mm間隔の罫線を印刷。小さすぎるだろうけど、これでも、実際大きすぎるのよ!
↑ほぼ最短撮影距離で撮影。約13mm×17mmが、最小撮影可能サイズ。どんだけ接写能力高いんだ!
↑拡大してみた。もちろん、撮って出し。トリミングのみ。コピー用紙の質感、印刷はインクジェットを使ったが、そのインクのにじみまでもが、リアル!顕微鏡モードと言えるレベルだ。

↑「イベント実機レビュー」で撮影してきた、10円玉の最大撮影倍率撮影も、かなりの反響があったが。約13mm×17mmサイズが目一杯撮影できるってことで。

ところで、、、週末店頭にて実際にテレマクロを試してるお客様が、悪戦苦闘しているのを目撃したので、ちょっとした、テレマクロ撮影のコツ、ポイントを。

・オートフォーカスはない。
・フォーカス合わせは、画角見ながらアバウトで。
・最終フォーカス合わせは、「PEAK(ピーキング)ON」にして、被写体に対して、Xperiaを離したり近づけたり、微調整で決定!

↑フォーカス位置「ほぼ無限遠」(山アイコン側)。完全に無限遠にすると、恐ろしく被写体までの距離が必要になるため、マクロ撮影する意味がない。ここら辺を限界と考えておく。
黄色い粒で、フォークの輪郭や、具材あたりにまとわりついてるが。そこが、フォーカスが合ってるところ。息をとめて、しっかりと、Xperiaを固定して、パシャリ。
で、、、後述するが、48mm撮影だとこれ以上寄れてしまうので、この「ほぼ無限遠」でのテレマクロ撮影は、不要といっていいのだ。

↑フォーカス位置だいたい半分のところで、ここまで寄れてしまう。ここまで寄ると、「食品サンプル」であることがばれてしまうな^^;
↑最短撮影距離。

実際、マクロ撮影時に、最短撮影距離=最大撮影倍率2倍=約13mm×17mm撮影範囲まで近寄ることは少ないだろうから、フォーカス位置は、半分よりやや山側あたりからスタートしてもいいんじゃないかと思う。
そもそもの話にはなってしまうが、テレマクロ機能使わなくても、通常撮影でも、そこそこ、寄れるので。

次は、通常撮影での最短撮影距離での撮影をチェックしてみる。

通常撮影で、目一杯、寄ってみよう

16mm
24mm
48mm
85mm
170mm

結果、48mmが、最も近接撮影に優れていることがわかる。
しかし、ここまで寄れるとはねー。びっくり。Xperia 1 Ⅴでは、ここまで寄れない。
170mmもがんばっているよね。170mmは被写体と約35cm少々離れるため、影が落ちにくく、撮影しやすいシーンもあるはず。

ここで、48mm最短距離撮影では、テレマクロ撮影時の、「ほぼ山側」での撮影よりも、「寄れてる」ことから、テレマクロ撮影の「ほぼ山側」は、マニュアルフォーカスだったり、テレマクロ撮影モードにするのにひと操作必要であることなどを考えると、あまり出番はないといえる。

170mm望遠

16mm
170mm

日頃より、少し照度抑えめの当店店内。さらに、外は曇りで、日が落ちかけ時刻。というのをふまえて。。。

デジカメでも、16-170mmとなると、なかなかの高倍率ズームレンズだが。スマホという、軽量薄型コンパクト機器で、この焦点距離範囲はなかなかのインパクトだろう。
たしかに、広角側と比較すると、少々画質は甘めになるものの、実用性あるどころか、作品づくりも可能なレベル。

まとめ

テレマクロと、170mm望遠だけでも、十分過ぎるほど、楽しいスマホ。
16mmから170mmと、広角から望遠までを、いつも持ち歩くスマホだけで、しっかりと撮影できる。
センサーは、Xperia 1 Ⅴから継承の、新世代「Exmor T for mobile」で、高感度低ノイズな撮影が可能。
オートフォーカスも、αレベルで、瞳AF、トラッキング、人物を骨格レベルで認識追尾。動体撮影でもしっかり追随。
それら、ハード性能を、新カメラアプリが、静止画、動画、スロー、テレマクロ、48MPなどを、より直感的に操作させてくれる。

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