シューベルト「アヴェ·マリア」
こんにちは。
「アヴェ・マリア」について。
聖母マリアを賛える愛と祈りの歌、「アヴェ・マリア」という曲名は、沢山の作曲家によって作成されています。
理由は、ラテン語のカトリック典礼文の一節である「アヴェ・マリア」に関連する曲は、すべて「アヴェ・マリア」とされているからです。
この中でも特に有名な3大アヴェ・マリア:シューベルト、バッハ=グノー、カッチーニの中から、今回は、シューベルトの「アヴェ・マリア」を引用します。
「エレンの歌 第3番」(独語: Ellens dritter Gesang, Ellens Gesang III)作品52-6(D839)は、シューベルトの最晩年の歌曲の一つ、1825年に作曲され、シューベルトの歌曲の中では最も人気の高い一つです。
シューベルトは「歌曲王」として知られ、沢山の歌曲を残しています。そのなかでウォルター・スコットの叙事詩『湖上の美人』をもとに作曲した歌曲集の第6曲目が『アヴェ・マリア』となります。
王から追われる貴婦人エレンが聖母マリアに祈りを捧げますが、その祈りに曲を付けたのが「エレンの歌第3番」。それが次第にシューベルトのアヴェマリアと呼ばれるようになったようです。
「アヴェ・マリア」は「めでたし、マリア様」という意味合いで、シューベルトのアヴェ・マリアは、マリア様に祈りを捧げる歌ではあるものの、純粋な宗教音楽として作曲されてはいないのも特徴です。
ピアノ曲としては、変ロ長調。左手のリズムに乗って右手6連符がメロディーで、伸びやかで優美な印象です。
◆典礼文
Ave Maria, gratia plena,
Dominus tecum,
benedicta tu in mulieribus,
et benedictus fructus ventris tui Jesus.
Sancta Maria mater Dei,
ora pro nobis peccatoribus,
nunc, et in hora mortis nostrae.
Amen.
聖母マリアの讃歌は、古来キリスト教の典礼に取り入れられ、典礼文を歌にした「グレゴリオ聖歌」が最初で、清らかな神聖さが様々な作曲家に受け継がれ、表現されているように感じます。
シューベルトのアヴェ·マリアは、クリスマスによく耳にし、親しみやすくも歴史を感じられる曲です!
今日も素敵な1日を。
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