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「Buy Now, Pay Later」の前に 「ジャパニフィケーション(日本化)」その3『スマイル』の価値 19頁目

週毎に成長率が確認できるなんて、何て素晴らしいことでしょう

2021年8月23日からエマの離乳食が本格的に開始されたようです。

歯が生えてきて1、2週間が経ったでしょうか、エマは間違いなく成長しており、その成長率が加速する段階に入ってきたように感じます。

眼と脳の発達が著しく活発になっていると思います。

身体能力に関しても寝返りを繰り返し行うなど全て平行して成長率が高まっています。

絵本自体の性能の違いが解るらしく、反応する絵本としない絵本が明確になって指の使い方もマスターし始めています。

この時期に食することで味覚や触覚・嗅覚の成長が進むのではないかと想像しています。

老いぼれジィジiの脳梗塞生活はもう直ぐ3年目に入ります。

エマの成長率を見る度に、間もなく追い越されると感じていましたが、「ジャパニフィケーション(日本化)」に関して考えを巡らしている中で少しづつ気持ちの変化が出てきています。

1年目の2度の脳梗塞発症の後、2年目には最初の月に3度目を発症しました。

1年目の方がマイナスの成長率を食い止める気持ちが、2年目より強かったように思います。

低インフレ、低金利、低成長という2年目の状態は3年目にも続く考えられますが、これまで使っていなかった体や能力の成長率を上げる事が出来るのではないだろうか、と3年目の進化を少しづつ試し始めています。

四半世紀経っても成長が0なんて、何て素晴らしいことでしょう

19頁は低インフレ、低金利、低成長という「ジャパニフィケーション(日本化)」を題材に論じていますが、低成長ならぬ成長が止まるという事実が今足元で起きています。

アフガニスタン(アフガン)のタリバン指導部が新しい政府を構成すると宣言しました。

それに対して世界(IMFなど)はアフガン中央銀行の資を凍結し、アフガン政府支出(=預金封鎖)が滞ってドル調達が難しくなり、通貨安でインフレが加速する段階に入っています。

何て残念なことでしょう、と過去(データ)は考えてしまいがちですが、未来(成長率)はまだ決まった訳ではありません。

日刊工業新聞2021年8月26日の記事が目に留まりました。

「ソニーとTSMCの半導体合弁事業にデンソー参加へ、トヨタ系の供給先確保」

ソニーグループと台湾積体電路製造(TSMC)による半導体合弁事業計画について、デンソーが参加する方向で最終調整に入った。トヨタ自動車グループという一大供給先を確保することにより、経済産業省主導で熊本県に先端工場をつくる日台企業連合の大枠が固まった。半導体不足に苦しむ自動車産業の協力を取り付けて、経済安全保障にもつながるサプライチェーン(供給網)強靱(きょうじん)化の国家プロジェクトが実現に近づく。

ソニーGなどは2021年内にも半導体製造の合弁会社を設立する見通し。出資比率はTSMCが約50%で、ソニーGやデンソーなど日本勢で残りを分担するとみられる。工場建設などにかかる総投資額は約1兆円で、その大半は政府が補助金などにより支援する方向で検討する。

老いぼれジィジiの感想では、良いも悪いも満載に詰まったネタがオンパレードのニュース記事なのですが、少しだけ金融の物語をします。

TSMCが10~11兆円の投資を計画しているというニュースが巷で流れていました。

TSMCの株価には興味の無い老いぼれジィジiですが、これほどまでに受注残があるのか?これほどまでに利益が上がるのか?・・・

と漠然と頭に残っていました。

熊本県に建設する工場のTSMCに対する出資比率は50%であり、工場建設などにかかる総投資額は約1兆円です。

その大半は政府が補助金などにより支援する方向であることから、TSMCの10~11兆円投資の内、0.5兆円は、リスクアセットでない勘定(科目)で未来(成長率)のモノとカネが流れていきます。

単純に比較する為に、資料を見て下さい。

15頁目の参考資料

25年間使っている腕時計の話から日本のバリューを考える 『スマイル』の価値 15頁目

の図です。

画像1

低インフレ、低金利、低成長という「ジャパニフィケーション(日本化)」の素であり、老いぼれジィジiが腕時計を使い続けている図です。

次の図は、モノとカネの流れの素の図です。

リスクアセットである借入金5万をスタートとする左周りの、モノとカネの流れの素の図です。

つまり、決算書の素です。

画像2

腕時計とTSMCを同時に置き換えて考えて下さい。

TSMCが10~11兆円の投資を計画しているというニュースから、これほどまでに受注残があるのか?これほどまでに利益が上がるのか?・・・

という感想は、老いぼれジィジiが右周りに想像しただけのことです。

モノとカネの流れを左周りに見て下さい。

借入利息の発生しない0.5兆円が、政府の資金として借り方に勘定(科目)されます。

工場建設後の未来(成長率)は、政府の資金から東京エレクトロンやレーザーテックの機械や経費(人件費)により半導体を作り、製品が売り上げられ、利益となって左周りが1巡します。

2巡目以降、利益が預金として滞留しながらグルグル左周りに回り続けたならば、未来(成長率)は高成長となるかもしれません。

タリバンも腕時計もTSMCもモノとカネの流れの素は同じです。

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