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2023年の推し事を振り返る

去年に引き続き、2023年の私の推し事を振り返りたいと思います。
今年は去年の振り返り(約2900字)の倍以上書いて6352字です。



2023年の「現場」ベスト5

去年は舞台のみ対象でベスト3でしたが、今年はイベント込みで5つ選びました。

1.成松慶彦バースデーイベント『成松×43=20』(2023/5/21)

イベントの写真で出せるものがないので、イベント終わりに食べたクリスピークリームドーナツの写真

私の今年の体感1位は推しのバーイベでした。

2位の『モノクロ同盟』、3位の『成松ハウス』の上位3つはそれぞれ別ベクトルでめちゃくちゃ良くて順位づけもすごく悩みました。
ただ、バーイベは1部ゲストの中村誠治郎さんに、中村さんが得意とする殺陣をその場でつけてもらって二人で実演するというコーナーが本当に良くて、「そのコーナーだけでチケット代以上の物を見た」気がして、1位になりました。

そしてゲストなしの3部も良かったです。
「(イベントの進行的な意味で)ゲストなしで大丈夫?」と思ったけれど、集ったファン一人一人に一文字ひらがなもらって即興でポエムを書いてプレゼントしてくださるとは思いませんでした。
あと、全力じゃんけん大会の2回戦で初めて最後まで勝ち残って「チェキ会終わるまでなんでもできることやります権」をゲットして、推しの写真を携帯で撮らせてもらったのも本当に嬉しかったです。あの日からずっと携帯の待受にしています。

2.劇団たいしゅう小説家present's 『「モノクロ同盟」おとなのためのメルヘン』(2023/3/25,26)

私が推しを知ってから初めての主演舞台。「主演」って本当にいい響きですね。

推しは才能はあるのに燻っている純文学の小説家、岩谷役。
確かに「メルヘン」なところもあったけれど、岩谷の鬱屈とした感情が伝わってきて見ていて心がヒリヒリする劇でした。でも最後に希望があって観劇後の感想は決して悪くはありません。見るのにちょっと覚悟はいるけれど。

3.成松慶彦クリスマスイベント『成松ハウス』(2023/12/24)

イベント看板は事務所の後輩でアシスタントとして来てくださった勝沼優さんの力作

クリスマスイブに祖師ヶ谷の可愛いカフェで各部10名限定・4部制で行われたクリスマスイベント『成松ハウス』。ほぼほぼ「推しのお家で行われたクリスマスパーティ」でした。

一番盛り上がった推しと我々との1対1ババ抜き対決は、よく考えると推しが熱心にこちらを見つめてくる最高のご褒美タイムでした。
ただ推しも我々も大人気なく勝ちに行っていたから、ほぼ皆恥ずかしがらずに無表情だったという(笑)

あと自分のWikipediaを携帯で見ながら20年を振り返る推し(進行表も携帯のメモアプリ)は斬新だなと思いました。

4.劇団たいしゅう小説家present's 『湯もみガールズⅨ〜いつだって馬鹿正直におもてなし?!〜』(2023/7/15 13:00)

推しは出演ではなく、初めての演出。
脚本も演出も気持ち濃いめの味付けで、照明の使い方とかいくつか気になることがあったけれど、コメディとして私は「見やすかった」と感じました。

舞台端で行われる細かな演技とか、笑いのポイントとか随所に成松さんらしさが出ていたと思います。

5.T-gene stage『消された声』(2023/10/8 13:00)

推しは警視総監の息子で、父の力で諸々の犯罪を揉み消されて生きてきた白石イツキ役。

イツキはキャストが毎日変わるようになっていて、推しは10月8日のマチネ・ソワレのみ出演の予定でした。ですが、体調不良者発生のためソワレが中止に。そして翌日の千秋楽日の公演も中止となったため、推し出演のマチネが『消された声』
最後の公演になってしまいました。

推しのイツキは世の中舐めきってて、かつ「あざとい」感じがあってすごく良かったです。いとも簡単に当たり前のように、そして楽しそうに自分の犯した殺人を刑事に話すシーンがあるのですが、人として終わっているのにあざとくて、ちょっと可愛く感じてしまいました。


今年は、『MAGIAGIA-マギアギア-』、『最遊記歌劇伝-外伝-』以外の舞台は観に行きました(※推しも『図ったん×ひょったん』は『成松ハウス』でイベントとしていたのでノーカン)。
最遊記歌劇伝は「日替わりゲスト」だったため、マギアギアは作品名で検索したらでてくる初演について書かれたピクシブ百科事典の過剰な絶賛に私はドン引きしたため行きませんでした。マギアギアはDVDも買っていません。

推し出演の事務所のイベントは9月の『成松・木村のワイワイするだけですけど、なにか?』にコロナ罹患で行けなかったのが悔しいです。

推しのベストアクト・ワーストアクト

今年追加してみた項目。
作品の好き嫌いではなく、推しの演技が良かったと思う作品と逆に悪いと感じた作品を選んでみました。

ベストアクト:『モノクロ同盟』の岩谷

やっぱり「主演」っていいですよね。
個人的に感情や思考の振れ幅が激しい役を演じる成松さんが好きなのですが、岩谷は確かに振れ幅は大きいけれどわかりやすいものではなく、かなり細かな仕草、声色でその変化を見せてくれました。

推しはこういう「繊細な演技」もやっぱりちゃんとできるというのが再認識できて良かったです。

ベストアクト次点:『矯正ドールのお仕事』のロネ(ゼロテラ フェティシズム蒐集・いち より、2023/12/02)

ワーストアクトが2つあるので、ベストの方は次点として『矯正ドールのお仕事』のロネ役を挙げます。

次点は『見世物革命ゴウマちゃん』の猫、『消された声』のイツキと悩んだのですが、役の振れ幅と爆発力でロネが勝ちました。
ロネは徐々にキャラクターが変わっていくところと最後のモノローグがすごく良かったです。クリスマスイベントで皆さんが「好き」と仰っていたクライマックスは個人的に苦手な展開だったけれど、推しの演技自体は好きでした。

あと「執事型ドール」という設定がオタクにすごく刺さります。

ワーストアクト(現場):舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭 -夢語刀宴會-の日本号(2023/08/05)

穴の位置がすごい顔出しパネル

まさかの刀ステの推しを演じる推しが現場でみたワーストアクト。

個別の観劇感想の記事にも書いたのですが、ワーストアクトの理由は「日本号」じゃなくて「ただの成松さん」だったときが多かったからです。

歌はかなり頑張っていて、幕張メッセの大観衆の前でソロパートを歌い切った時は「やっぱりまだのびしろある!」と成松さんファンの私は思ったのですが、全体を思い出して「日本号だったか?」と言われると日本号ファンの私は首を傾げてしまう出来でした。
あとメイクもイマイチじゃなかったです?

ワーストアクト(配信で見たもの):「最遊記歌劇伝-外伝-」の日替わりゲスト(2023/10/12)

推しは日替わりゲストとして東京公演のうち2日間出演。2日目は東京千秋楽でマチソワどちらも配信があり、ソワレが特別版円盤に全景映像が収録予定です。

で、見た感想はXのフォロワーさんのお言葉をお借りして「推しは一体何だったんだ???」です。

特にクリスマスイベントで推し本人が「(現地)すごい空気じゃなかった?」と聞いていたマチネ。配信で見た私は発想が斜め上すぎて嫌いじゃないけど、本編との温度差と謎度がすごくて「最遊記歌劇伝のファンはどう思ったんだろう……」とは思いました。

推しへ
楽しいのはすごくよくわかるけど、舞台上では役でいてください。

運営、もうちょっとどうにかならなかったのか?

今年は推し関連で「もうちょっとどうにかならなかったのか?」と思う舞台運営が多かったのでモヤっとした点を3つ書いていきます。

1.ビフォアイベント(前夜祭)・アフターイベント(後夜祭)

ILLUMINUS(去年末の『屍の王』のアフターイベントが今年1月だった)、萬腹企画、ゼロテラ(厳密には脚本・演出の赤星さんのイベント)、T-gene stageと今年は舞台の前後に推しを含むキャストが登壇するイベントをやる運営が多かったのが印象的でした。

アフターイベントは観た人が来る前提でネタバレ上等、「上演中の裏話」的なものも聞けると思われるので開催する意味を理解できるのですが、「上演前にやる『ビフォアイベント』って何よ?」と常々思っています。

遠征組にはビフォアにしろアフターにしろ参加がかなり厳しいイベントです。
「客と思われていないんだろうな」と低みの見物を決めています。

あと次の「高額応援グッズ」の項でも書くのですが、本編を見ていない段階でイベントのチケットが発売されることが多かったため、そこもモヤモヤしています。

2.高額応援グッズ(タペストリー・パネル)

これも去年末の『屍の王』からなんですけど、今年は「キャストの直筆サイン入り高額グッズ」を売る運営が多くてしんどかったです。

  • ILLUMINUS:額入りA0パネル23,000円

  • ゼロテラ:A3タペストリー8,000円+送料

  • 萬腹企画:タペストリーが2サイズあって大きい方は1万超えだった記憶

  • T-gene stage:10,000円のタペストリー×3種類+送料

舞台を上演するのに先立つものが必要なのはもちろん承知しているのですが、上演前にあらすじとビジュアルしか情報を公にしていないのに、高額な商品を「応援」と称して売ってくるのはいかがなものかと強く思います。
本編を見てから推させてくれ。

あと単純にそれらを飾る場所がないです。

3.グッズ(推しが選べるかランダムか)

今年は舞台関連で推しのグッズが大量に出ました。
ランダムではなく「推しが選べる」もののが多かったのですが、「全部買ったら総額がエグい」のがいくつかありました。

「全部買ったら総額エグい」で凄かったのは圧倒的に『消された声』。
先述のタペストリー3種に加えて、確かL版ブロマイド・2Lブロマイド各4種類にアクスタ2種、アクキー2種、SNS風クリアカード2種、チケットホルダー、うちわ(※上演中にうちわを使うタイプの舞台ではなかった)。
あとデジタル寄せ書きと応援チケット(回替わりのキャストコメント動画)も売ってましたね。
ブロマイドはともかくアクスタは刀ステのアクスタのほぼ倍(1,500円)。でもビジュが全部いいから全部欲しくなる。財布に優しくない。
あと会場限定の缶バッジ全48種(1キャスト3種)500円ガチャもありました。

一方、ランダムといえば刀ステ感謝祭。
ランダムクリアフォト30種×3グループ1枚300円(※1キャラは3グループのどれかに入り、柄は1キャラ2種類)、ランダムアクスタ30種×3グループ1個800円(※同上)、ランダムフォトカード全45種類1枚200円という鬼仕様。

ぶっちゃけ推しは所謂「レート」が高くはないので交換で沢山集まったのですが、人気キャラ推しの方は自引きするため沢山買わなければいけないようになっていたのは本当にどうかと思います。

刀ステ感謝祭は事前通販も現地物販も事後通販もお粗末でした。
特にランダムフォトカードと現地物販は「売っているのは喧嘩か?」レベル。
フォトカードは事前/事後通販は瞬殺。現地物販は暑い8月の朝8時から列形成・10時販売開始でフォトカードだけわずか15分で完売。
待機列が屋内多めだったのだけがかろうじて救いでしたが、「電子オーダーシートを使って」と告知があったのに、8/6は結局「レジで電子オーダーシートが読めない」という理由で紙のシートor口頭で注文というグダグダっぷり。

11月の山姥切国広単独行では、会場物販の早い時間は事前申し込み→抽選で決まった整理券番号順に整列になったので改善はされているのですが、「それをどうして感謝祭でやらなかったのか」と思います。

結論:お金が必要なのはわかるけれど、もうちょっと気持ちよく使わせてくれ

どうしても記録しておきたい推し事

なんか気が滅入る話をつらつら書いたので、ちょっと景気がいい「どうしても記録しておきたい推し事」を書いてこの記事を終わりにしたいと思います。

推し不在の誕生会(2023/4/9)

去年応援広告を実施できなかった場合にやろうと思っていた「推し不在の誕生会」を今年の推しの誕生日の10日前にやりました。例によって一人で。

「私の誕生日(4/5)祝い」も兼ねていたので、春吉のHotel Meiの誕生会プランに色々大物小物を追加して派手に行きました。

オーダーしたバルーンブーケやグッズ、自作したり買ったりした小物などですごい大きさの荷物でホテルに行ったのですが、半分も使わなかったです。
映える誕生会の写真を撮るのって大変なんですね。

もちろんケーキもありました。
ホテルで用意してくれたケーキをオーダーしたクッキーでデコりました。
ケーキは量が多かったので半日かけてなんとか美味しくいただきました。

WithLIVE(2023/4/19)

2年ぶりのWithLIVE(1対1の配信。「テレビ電話」に非常に近い)が推しの誕生日に開催されました。
「WithLIVEで頑張っていたオタク」として、当日まで残っていた枠全部取るくらいの勢いで買いました。

話した内容は半分くらいは秘密にしたいのですが、「推し不在の誕生会」に使ったバルーンブーケや撮った写真をお見せしたり、デビューしてからの20年どうだったかをお伺いしたりして(まだ推しはやってくれそう)、その後の推し活の大きな励みになりました。

あと2022年の怪作、シーボルト父子伝2022長崎公演について話せたのがとても良かったです。

『成松ハウス』に贈ったフラワースタンド(2023/12/24)

今年最後の現場の『成松ハウス』に一人で初めてお花を出しました。
これまで他のファンの方たちとお花を出したことは数度あるのですが、自分は出資だけで許可取りや花屋さん等への手配は主催の方が全てしてくださっていました。
が、今回は全て一人でやりました。

個人的にこれまでお花を出すことにそこまで興味がなかったのですが、「出すなら推しの所属事務所(株式会社ブルーエール)の推し単独イベントかな」とは思っていました。
で、2024年のやりたいことリストの下書きに「お花を贈る」と書いて「あれ、これ『成松ハウス』で贈れるんじゃ?」と気づき、「フラスタを贈っていいか」を事務所さんに聞いたのがイベント2週間前の12月10日。
そこから必要事項を確認して正式に花屋さんに依頼(Sakaseru経由で近藤康文様にお願いしました)したのがイベント1週間前という薦められるスケジュールではありませんでした。もし次回やるならもうちょっと早めに動きます。

で、会場が白っぽい壁と植物が印象的なカフェだったので、「(会場に馴染む)白とグリーン中心のナチュラルな感じのお花。できれば成松さんのお好きな青も入れて欲しい」というすごくざっくりとした文章で今回はお願いしました。
自作の立札は「出力したものの送付先をお花屋さんにして依頼してもOK」というルールを読んでおらず、福岡・天神のACCEAさんに出力を依頼して、レタパプラスで花屋さんに現物を送りつけました。
素敵に仕上げていただき本当にありがとうございました。


今年は「推しデビュー20周年」ということで、全部の現場には行けなかったけれど気合いを入れて推し活しました。「今年できることはやり切った」感があります。
来年はちょっと行くか悩む舞台があるけれど、自分のできる限り推していきたいと思っています。

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