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突然辞めたアメリカ人部下

アメリカのグローバル企業で約10年ほど管理職をしてる一児のママです。

今はだいぶ馴染んできましたが、アメリカに来た頃は色々なことにカルチャーショックを受けていました。

今日はその中でも忘れられない
前社でのエピソードを一つ。



すがすがしい辞めっぷり


私の経験ベースの話ですが、アメリカ人の辞める時のあっさり度はかなりのものです。こんなに潔く辞めていくのか…と感心するほど。

これはある部下の話…。

本人たっての希望で私の部署に移動してきたジェフ君(仮名)。今後もっと成長するために、私の仕事を一部任せて欲しいと熱い要望がありました。

私は長期休暇に入るところだったので、やる気満々のジェフ君に一部を任せました。

その数週間後、私の上司から突然連絡!
一体何事かと思ったら、

"ジェフ君が辞めることになった"と。

一瞬耳を疑いました。

”まさか数週間前にやる気満々だった、
あの同じ人物のジェフ君のこと…?!”



気持ちがついていかない私


転職の理由は他社からのオファーで大幅給料アップだったそうです。

本人の辞める意思が固いみたいなのですんなり受け入れ、2週間後には辞めることに。彼から私への直接の連絡はありませんでした。

この時期はまだ日本で働いていた頃の感覚を引きずっていたので、このドライすぎる出来事に気持ちがついていけませんでした。

小さな街だし今後もし彼に会ったらどんな話をしたらいいのか…気まずいな…とか考えていたんですが、最終日にあっさり本人からテキストメッセージが来ました。

"自分ではめずらしいほど悩んだけど、会社辞めることにしました。今まで一緒に働けて楽しかったっす。同じ街にいるし近々会えるの楽しみにしてまーす!"

だって。

すっごいカジュアル~!(笑)

ちなみに彼のインスタグラムを見ると同僚と飲みに行ってるし、しがらみなんて全くなくてみーんな仲良くしてる。

あぁそうか。私が考え過ぎだった…。

今となっては慣れてしまいましたが、当時はアメリカで働く上で大きな視点の転換となりました。



今振り返って思うこと


時間が経って感じるのは、部下が素晴らしいチャンスに恵まれたのなら、上司としては今の会社に残ろうが他社に行こうが応援してあげたいという気持ちの方が大きいです。

もちろん今の会社で部下が成長するチャンスがあり、やりがいを感じられるような仕事や環境づくりをすることも大事。

そのため部下とは通常業務以外の会話ができる時間や距離感が持てるように心がげています。

とはいえリモートワークの今、本人の関心事や悩みを聞けるような場を作るのは簡単ではないわけで。

その辺の試行錯誤や取り組みなんかはまた別の機会に書いていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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