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長野・諏訪 | リビセンは諏訪にときめきの渦をつくる

リビセンってどんなところ?


旅の始まりは、地元の長野県から!
上諏訪市にあるRebuilding Center Japan(リビセン)で、サポーターをやってきた。

リビセンは、解体が決まったお家やお店から、家具や、建具、木材などをレスキューして販売している、リサイクルショップ。
大きな3階建ての建物で、1階はカフェ、2階、3階にはお皿や花瓶、棚、机、椅子などがぎゅぎゅっと並んでいる。お買い物をしていると、ひとつひとつがきらっと輝いてみえて、「これ家に飾ったら楽しいだろうな〜」と考えが広がる。


2階は食器がたくさん!



また、販売だけでなくレスキューしてきた古材を使った空間のデザインも行っている。私の大好きな松本の、ゲストハウス タビシロ、カフェ 栞日もリビセンメイド。全国にリビセンが関わった建物があるので、あなたの家の近くの素敵なお店も、もしかしたらリビセンが関わっているかもしれない。


リビセンの取り組みは、誰かが大切に守ってきたものに「おつかれさま」と声をかけ、次の人や場所に手渡されるために、丁寧に丁寧に向き合っている。レスキューされたものたちは、一つ一つにレスキュー番号がついていて、元々の持ち主の人の思い出も一緒に紹介されている。

リビセンが行っているのはただのリサイクルショップではなく、循環するカルチャーをつくること。「もったいないからやらなきゃ」よりも、「楽しくたくましく生きていこうよ」という姿勢が、ポジティブな循環を生んでいる。


サポーターでやったこと  「ナイスレスキュー!」


リビセンには、サポーター制度がある。「お客さん」から、もう一歩リビセンの内側に飛び込むための受け皿。1日からでも参加でき、スタッフのみなさんと一緒に手を動かして、一緒に汗を流して、一緒においしい社食を食べる。


私が参加した4日間では、古道具の掃除、古材メンテナンス、店内のディスプレイなどを行った。レスキューされてきた古道具は、ホコリをかぶっていたりして汚れているので、一つひとつ手作業で綺麗にしていく。

私が担当したのは、大きなガラス戸の棚。木の部分はホコリで汚れていたので、雑巾で拭いていく。雑巾が真っ黒になっても、服が汚れても気にならないくらい、気がつくと夢中になっていた。黙々と作業するのってたのしい。

ガラスを綺麗に拭きあげると、キラッと光る瞬間がうれしい。古道具から、「わたし、生まれ変わったよ!!!」という声が聞こえてくるような気がする。


そして、4日間の間で運よくレスキューの現場にもついて行かせてもらった!

伺ったのは、諏訪市内の廃品回収場。そこでは不用品を回収しており、ガラス製品が入ったコンテナがいくつも積み重なっていた。中には割れてしまっているものもあったが、下の方に可愛いコップが埋もれているのを見つけた。

「このコップ、見てもいいですか?」とリビセンスタッフの方に声をかけると、「お!このコップ可愛いね!見逃してた!ナイスレスキュー!」と言ってもらった。

この、「ナイスレスキュー!」という言葉が、とっても嬉しくて、何回か思い出してはにこにこしてしまった。私もリビセンのつくる循環の輪に入ったんだ!と思えた瞬間だった

リビセンサポーター制度の大きな意味は、「やってみる」場があることだと思う。お客さんとお店という枠組みを超えて、一緒にリビセンをつくっていく場があることは、リビセンが行っている取り組みを種子のように各地に飛ばしていくことにつながると思う。


リビセンの理念や取り組みは、コンセプトブックにぎゅぎゅっとまとまってます!


上諏訪のまちも満喫! 個性と愛のあるお店たち


サポーターは、リビセンの社宅に泊まらせてもらうこともできる。泊まると上諏訪のまちも満喫できるのでおすすめ。

ポータリー
2023年にオープンした複合施設。麻婆豆腐屋さん、アトリエショップや、調香アトリエ、デザイン事務所なども入っている。
私が行った日には、福島から「流れる研究所」というカフェが出張で来ていた。お昼休憩の1時間で、一緒にサポーターをやっていた子と駆け込んでパフェを食べた!おいしかった!!

「流れる研究所」のいちごパフェ!ひらたいお皿のパフェもありだね!


大和温泉
諏訪は温泉のまち。近隣に住んでいる人のみが入れる共同温泉もいくつかある中、大和温泉は住民以外も入れる温泉になってる。
入り口は奥まっていて、お客さんは常連さんがほとんどの中、勇気を出して入ってみると、近所の親子やおばあちゃんが世間話しながら温泉に浸かっていた。温泉のお湯を桶ですくって体を洗うスタイルの、古き良き温泉。
温度は少し熱めで、とろっとしたお湯が疲れた体に染みた。

太養パン
創業108年の老舗パン屋さん。リビセンが店内をリノベーションしていて、光がよく入る、気持ちいいお店。朝早くから空いてるのもうれしいポイント。かための牛乳パンがおいしすぎたのでおすすめ。


OLDE FLPEWWR
2021年オープンで、こちらもリビセンが店内をデザインしているお花屋さん。大きな窓に惹かれて入ってみると、お店の真ん中の大きなテーブルにたくさんのお花が並んでいる。お花を買う予定がなくても、つい買って帰りたくなってしまう、ときめき溢れるお店。


リビセン が諏訪にあることで、新しいお店の空間が魅力的になったり、元々あるお店に立ち寄るきっかけができたり、諏訪での暮らしの半径が広がっているように感じる。

「地域にリビセンがあることで、楽しくたくましく生きていける」
という言葉がコンセプトブックの中にあった。これからもリビセンが諏訪のまんなかで街をつくり続けられるように、私も応援していきたい。

愛は便利に勝つ


これは、内沼さんのTwitterから拝借した言葉。

バリューブックス 内沼さんのTwitter

私もつい、リビセンでお皿と箱をお迎えしてしまった。(買ったというより、「迎えた」という感じがする。)

便利だからとか、役立ちそうだから買ったんじゃない。可愛くて、私の日常にあったらテンションが上がりそうで、これからも大切にできそうだと思ったから買った。物も増えちゃうし、置いたら場所も狭くなるかもしれないけど、それでいい。自分がときめいたものに囲まれて暮らすって、こんなにも嬉しい。


リビセンで買った木箱。お気に入りの本を並べていきたい!


今後の旅の行き先として、リビセンのスタッフの方に山口の萩を紹介してもらった。中国地方には何度か行ったことはあるけど、山口には行ったことがない。どんなまちなんだろう。どんな出会いがあるだろう。

わからないことを楽しめてる自分がうれしい。旅はつづく。

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