CalciAmici Giappone / イタリアサッカーファンクラブ

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イタリアサッカーを愛する全ての人のためのファンクラブです。Tifosissimo.に掲載したコラムや有料コラムを配信していきます。サッカー / イタリア / セリエA / ユベントス / ユヴェントス / ミラン / インテル / 本田圭佑 / 長友佑都

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セリエAで密かに盛り上がる1バックの流れ

 今季セリエAで密かに盛り上がる戦術的トレンドがある。1バックの流れだ。  以前、僕は「アスリート能力の向上によって、いずれ3バックが主流となる」という記事を書いた。  概ねイタリアサッカー界はその方向に向かっているように思っていたが、今季のサッカーを眺めていると、どうも3バックを通り越して1バック化とも思えるような流れが生まれている。  この現象を確認できるのはマッシミリアーノ・アッレグリ監督のユベントス、シモーネ・インザーギ監督のラツィオ、ステーファノ・ピオーリ監督

    • アスリート能力の向上によって、いずれ3バックが主流となる

       イタリアの名将ファビオ・カペッロ監督は「サッカーの戦術は今も昔も変わっていない。選手のアスリート能力が向上しているだけだ」と語ったけれど、それはその通りだと思う。つまり、アスリート能力によって戦術は変わり得るということだ。  そして、近年強く感じるのがアスリート能力の向上によってサッカーは3バックが主流となっていくのではないかということだ。  僕が初めてその可能性を感じたのは2012/2013シーズンで、現トッテナムのエリク・ラメラがローマで右ウイングバック

      • Tifosi Giapponesi 成長期(Tifosissimo. 2013年号より)

        セリエAのテレビ放送やインターネットがなかった時代、日本のカルチョファンはいかにして情報を得て、活動を行なっていたのか? 現在、『Club Napoli Nippon』で活動するMicioさんに伺った。 TV放送がなかった時代― 試合を観る方法 アメリカの録画サービス会社にナポリの試合録画を依頼し、毎月ビデオテープを発送してもらって観ていました。 アメリカではRAIの中継で全放送がカバーされていましたので、イタリア語実況の映像が観られ、日本語実況よりも却って面白かったか

        • なぜ本田圭佑はミランの"トップ下"を担えないのか。

          成績不振に陥るミラン指揮官フィリッポ・インザーギ監督が4-3-1-2を採用して3試合。背番号10番である本田圭佑が"トップ下"でスタメンを勝ち取った試合は未だない。本田にはミランのトップ下は務まらないのか? その秘密に迫る。 ― インザーギの"トップ下"に必要な能力とは  初めにフィリッポ・インザーギ監督がチーム作りをする上で一番のキーポイントとなるのは、「どのようにしてチーム得点王ジェレミー・メネスの能力をフルに発揮させるか」である。メネスは個のポテンシャルだけならワー

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        • Tifosissimo.
          4本

        記事

          なぜ日本サッカーは弱体したのか

          ― 選手は強化されたのに、チームは弱体化している  ここ数年、日本サッカー界の弱体化が激しいわけだけど、なにが弱体化したのかについて分けて考える必要があると思う。  個々の選手については本田、岡崎、長友ら海外組が活躍していることからもわかるとおり、むしろ強化されている。弱体化が激しいのは選手ではなくチームの方だ。  なぜ選手は強くなったのにチームとしては弱くなったのか。その一番の原因は、全選手を主役として扱い、脇役となる選手を排除したためである。幼稚園や小学校では、みん

          欧州トレンドで見えたイタリア勢の現在地(Tifosissimo. 2013年号より)

           さて、今回は敬愛(?)するニコニカルチョさんよりお題を頂き、この場所に登場することになった「らいかーると」です。 ― テーマ ・CLの決勝トーナメントから見る欧州サッカーのトレンドとは。 ・トレンドに対するユベントスとミランのアプローチとは。トレンドとの距離感は。 ・ドイツ勢との差とは。  早速テーマに移る前に、簡単な自己紹介をば。サッカーの面白い分析を心がけますというブログをスポナビブログにて運営しておるものです。特に明確な動機もなく始まったブログですが、「習慣

          欧州トレンドで見えたイタリア勢の現在地(Tifosissimo. 2013年号より)