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「心残り」に向き合って、気づいたこと、感じたこと

THE COACH Academyのインテグレーションコースで、コーチングを学んでいるKeikoです。


THE COACHでは、「未完了」という考え方があり、インテグレーションコースが始まって、最初に「未完了リスト」を作るように言われました。


私が書き出した「未完了」の一つが、「前職の上司と話をする」というものでした。



先日この「未完了を完了」することができたので、このnoteではそこに至るまでの道のり、そして完了後の気持ちについて、書き残してみます。


「心残り」と「後ろめたさ」


私は、新卒で大学職員として働き出して4年目に、半年間の休職をしました。そして、そのまま復帰することなく、退職をしました。今現在は、退職してから2年以上経っています。


退職してからの2年で、生活は大きく変わりました。
フリーランスという生き方に出会い、気づいたらフリーランスになっていたり。
コーチングと出会い、自分を深く知っていくことになったし、新しい世界、人たちとの出会いもありました。


休職という一見ネガティブなことを経験しましたが、結果的に、今、これまでに無いくらい「自分らしく、自然に」生きられるようになりました。


おかげで、ホワイトだと言われる大学を辞めたことを、後悔したことはありません。

でも、ずっと晴れ晴れした気持ちだったかというと、そうでもありませんでした。人間関係に対する「心残り」や「後ろめたさ」という気持ちが、ずっとありました。


あのまま大学で働きながら、コーチングに出会っていたらな。
働いていた時の私がコーチングマインドを持っていたら。
もっとあの時、できることがあったんじゃ無いか。


大学生にもっとコーチングを届けていきたい。
教育関係者にコーチングを届けていきたい。


そんな想いが何度も溢れてくる一方で、



挨拶もせずに辞めてしまった。
そんな無責任な私に、想いを伝える資格なんてない。


ずっとこんな思いを抱えていました。(と、最近気づいた。)



だけど、こんな想い抱えていたって仕方ない。もう今自分の目の前にあることをやっていこう。過去を振り返るより未来を見るんだ!そんな風に本当に気持ちには蓋をして、見ないようにしていました。

「未完了」との出会い

「前だけ見よう!未来に進んでいこう!振り返らない!」そんな想いで、コーチングを学んでいると、「未完了」という概念に出会いました。



「未完了」にもいくつか種類があるのですが、この「未完了」を「完了」させていくことが、人が本質的に変容していく時に、必要なプロセスである。ということでした。


この「未完了」という言葉を聞いた時に、1番に湧いてきたのが、「前職の上司と話したい」という気持ちでした。


その人との仕事で、嫌だったことも沢山ありました。愚痴を言いただしたら、キリがありません。


でも同時に、「本当にお世話になった」という感謝の気持ちが、やっぱりありました。そして、それを伝えられていないこと、不義理に終わってしまっていると感じることが、どうしてもつっかえていました。



このことに気づいた私は、この「前職の上司と話したい。だけど、、」というテーマで、何度もセッションを受けました。


受けるたびにコーチに励ましてもらったりしながら、ついに「数年ぶりに連絡する」ということをしました。何度も何度も文章を考えて、送るタイミングを考えて。本当に震えながらLINEを送りました。


この一通のLINEが、私の「完了」への大きな一歩となりました。
この一歩を応援してくれた、コーチには感謝がいっぱいです!


準備はできた

こうして、勇気をだして、連絡をしてから、実際に会う日まで、2ヶ月間ありました。


せっかちな私は、今日連絡したら、明日会いたい!遠くの予定なんて分からないから嫌だ。と思うことが多いので、


あーもう連絡しなければよかったかなー。
めんどくさくなってきたー。ドタキャンしよかな。
など、2ヶ月、いろいろ葛藤していました。


この期間にも、このことをテーマにセッションを受けたりしていました。


だって、会ったって、、、何話そう?
せっかく会えても、嫌な思いしたらどうしよう。


しばらくずっと、グルグル考えていました。

そうして迎えた当日。
何をした、とか何が起こったわけでもなかったですが、とても心穏やかでした。
とにかく極端な気持ち(最高!や最悪!)がなく、数日前から「あ、準備バッチリだ!」そんな気持ちでした。


よく、物事はベストなタイミングで起こる。などと聞くし、その度に「そんなスピリチュアルな!!(苦笑)」と思っていたけど、やっぱりこの時は感覚的に、「今、なんだな。」とそう思っていました。

同じ時間を共にすること

そうして、先日、2年半ぶりに、上司と再会することが出来ました。


会う前は、いろいろ、これ話そう、あれ話そう!などと「会話の内容」を考えていたのですが、そんな必要はありませんでした。それに、もちろん私の計画通りに話すなんてことはできませんでした。


良い意味でも、そうじゃない意味でも上司も変わらず、自分の話をたくさんしていたので、私はほとんど傾聴していました。(コーチングスキルが役立った?笑)


ただ、計画通りに進まなかったり、「あ、こんな人だったな。」と思い出したり、そんなことはとっても些細なことでした。



この日、1番に感じたのは、直接会って、その場、同じ時間を共にすることの持つパワーでした。自分の中では、ただ会うことだけで、まさに「完了」したような、そんな穏やかな気持ちに包まれていました。


もう、良い意味で、距離がある関係性にあるんだな。
この距離感で聴く話は悪くないな。そんな風にも思っていました。

肩の荷がおりた

会ってからの帰り道。
これまでのことを全部知っている親友から、「大丈夫やった?どうやった?」とLINEが来ていました。


私が送ったのは、「とにかく穏やか。会って良かった!」


本当に心の底から、ほっとした気持ちでした。
まさに、肩の荷がおりたかんじ。

私は今まで一体、何に気を張っていたんだろう。
何を怯えていたんだろう。


見えない何かに。自分で作り出している思い込みにずっと支配されていたんだなぁ。と思いました。


肩の荷がおりて、よかったね。軽くなったね。そんな気持ちでした。

「敵が仲間になった感じ」

そうして、自分の中での大きな「未完了」を完了してから、しばらく余韻に浸っていました。そんなある日のセッションで、「この完了を味わい切りたい!」と言いました。


コーチが、「完了して、その上司とはどんな関係なの?」という問いを投げてくれました。



そこで私から出てきた言葉が、「あんまり近くなくて、すぐには見えないんだけど横にいる感じ。必要な時には、味方である感じ」「あ、敵だと思っていたけど、仲間になった感じ」でした。


私は、自分がした休職・退職という行動の結果、上司や同僚を「敵」のように思いながら過ごしていたみたいでした。
だからどこかいつも、様子を伺っているような感じがあったし、バレたらどうしよう。みたいな感覚もありました。


でも、実際会ってみると、「敵なんかじゃなかった」ということに心の底から気づけました。本当は、一度も敵だったことなんてなかったんだ。と


そう思えるようになってから、思い出す大学職員時代の思い出が悪いものばっかりじゃなくなりました。


嫌ななこともたくさんあったけど、そういえば、毎日ふざけながら部署のみんなでお昼食べに行ったり、残業もみんなで頑張ってたな。仕事外でも、ほぼ毎週飲み会、休日も職場の人たちと一緒に過ごす。そんな時期もあったな。


部活とかをしてこなかったからチームで動くことが分からなかった私が、チームで頑張るのも楽しいな。って思ってたなと思いました。


前までは、自分が体調を崩した大きい原因の一つだった職員時代のことを、暗黒時代みたいに思っていました。だけど、いつも辛かったわけじゃない。


良かった思い出も、悪かった思い出も全部ひっくるめて、私の歴史の一部なんだな。とそう素直に思うことができるようになりました。良かった!



もう、元職場の人に、街でばったり出会っても、逃げなきゃ!なんて思わずに、普通に挨拶ができるだろうな。何か必要なタイミングがあったら、気軽に連絡できるだろうな。と思います。



実際に、このことがきっかけで繋がり直せた人もすでに何人かいたりします。


「未完了」を完了することは、想像以上に大きなインパクトでした。
勇気を出して良かった!これでまた、次に進める。そんな気持ちです。



そして、今、また次のもっと大きそうな、「未完了」に出会っています。きっと私なら、もぅ向き合える気がする、そんな風に思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました☺️

最後に

今、何か「心残り」がある方。
誰かとの人間関係に「思い残してること」がある方。
このnoteを読んで、何か引っ掛かることが思い当たった方。


よければその気持ち、コーチングセッションで話してみませんか?


「未完了」を完了するのは物凄いパワーがいることで、1人で立ち向かうのは、ほとんど不可能に近いんじゃないかと思っています。
私自身、この一つの「未完了」に対して、何度も何度もセッションを受けました。コーチングがあったから、コーチがいたから、今この体験ができているんだな。と思います。



また次の「未完了」に立ち向かう勇気も、1人で頑張らなくて良いとそう思えることから出てると思います。



とはいえ、なんでもアクションをすぐに起こせば良いというものでもありません。
それぞれにタイミングがあると思います。
「心残り」はあるけど、でも今じゃない感じがするのであればそれをそのまま置いとくのも全然オッケーだと思います。
それを含めて考えてみるのが良いかなと思います。


もし、今話を聞いてもらえるコーチングの場所を、コーチを必要としている方がいたら、ぜひ力になりたいな。と思います☺️


気になる方は、ぜひ一度ご連絡ください!
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