見出し画像

入院とかいけつゾロリ

この前大学でワクチン二回目受けてきたんですけど、副反応がすごくて数日寝込んでいました。
自分は2回とも37度台後半の熱におさまったのですが、友達は39度とか40度でたとか。
同じ時間にワクチン受けていた見知らぬ女の子はストレスからかショックで過呼吸になっていました。
未知のウイルスvs未知のワクチン。
どっちもこわい!!!
まあもう2回受けたので、おおたにはあと少しで完全体になれそうです。


今日は自分がはじめて大きな病気にかかった話をひとつ。



「剣道やりたい!!!!!」


小学校2年生の冬、近くの道場のチラシを見て自分は両親に初めての習い事をしてみたいとおねだりをしていました。

「一回こーちゃんに聞いて体験行ってみてそれでやってみたかったらやったらえん」

幼稚園から仲のいい友達が習っていたこともあり、両親とも自分の初めての習い事には1つも反対せず後日体験に行く段取りを整えてくれました。


そんな話をした数日後、夕方学校から帰ると突然足に激しい痒みが襲いました。
見てみると、自分の足は今まで見たこともないほど赤紫色の斑点に埋め尽くされていました。
そして、症状は足の斑点だけではなく、全身の激しい倦怠感も。

昨日まで元気で、そして初めての習い事をしようと息巻いていた自分ですが、その日のうちに小児病院へと搬送されました。

数時間にわたる検査を行い診断された病名は「紫斑病性腎炎」という名前でした。

その日の給食で食べた干しエビがきっかけとなってアレルギー反応を起こし腎炎になってしまったのです。

その日から自分は入院することになりました。
絶対安静と腎臓の一部を採取し検査する手術のためです。

期間は1ヶ月半。
小学校2年生の2月からの入院のため、学期末まで学校に行くことができなくなりました。
ましてや習い事の体験には行けなくなりました(結局小学校卒業まで習い事をするのは医者に禁止され剣道を習うことはできませんでした)。


そんなある日、病室に担任の先生がお見舞いに来てくれました。
自分が途中までやっていた漢字ドリルや計算ドリル。
学級委員だった自分に向けて書いてくれたクラスメートからのメッセージ。
学校でのクラスメートのみんなの話。
そして差し入れとして本を3冊持ってきてくれました。
1冊目は小学校3、4年生用のなぞなぞ(今考えたら元気に新学年を迎えられるように願いが込められていたのかもしれません)。
2冊目は先生おすすめの児童小説。
3冊目は小学生みんな大好きなかいけつゾロリでした。


もちろん自分は小学生大好きかいけつゾロリだけに目をキラキラさせて先生の差し入れを受けとりました。
でも、それまでかいけつゾロリを読んだことはありません。
なんとなくその表紙を見て「多分これはおもろい!!」と思い、興奮していたのです。
なんて言ったってその当時の自分は全く成績優秀ではなく、本なんて大嫌いでした。
なので自分で本を読んだこともない自分には興味なさそうな本たちに紛れた一縷の望みのように感じられるほどでした。


しかし、そんな自分にとって先生がくれた新品のかいけつゾロリが自分の転機になりました。
ほぼ毎日同じかいけつゾロリを読み、枕元に置いて寝るほど気に入って。

そこから自分は「本嫌い」から「本読めなくはない」に昇格したのです!


結局この経験もあって(他にも色々ある)自分は来年の春から出版社に就職することになりました。
人生の転機って多分いろんなところに隠されていますよね。
自分ももしかしたら他人の転機に関わっていると思うとますます周りの人を大事にしなくてはいけないと身が引き締まります。
でもそんなこと言っても全然実行できてなくて、日々反省です。
悪い影響及ぼしてしまっとったらごめんなさい。


今日は自分を変えてくれた一冊の本と、初めて患った大病の話でした。
多分今後も病気については触れることがあると思うので小学校2年生以降のことは書かないようにしておきます。


それではこのへんで。


おおたにけいき

この記事が参加している募集

スキしてみて

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?