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80歳夫婦イタリア絵画旅行記 (2)

ミラノ市内

《イタリア旅行・雑記》
 旅を通して体験した様々なことを《雑記》として各事を書いてみようと思います。興味のある方はぜひお読み下さい。

(1)交通状況
 関空を夕方に飛び立ち、日付けとしては翌朝の8時にミラノ郊外の空港に着き、空港からはバスでミラノ市内へと向かいました。少し躊躇しましたが一番前の席に妻と並んで座り、「イタリアへ来たぞ❗️」と言う強い思いや喜びを抱いて窓外に目を向けていました。
 運転手は慣れた道なのか、度々車線を変えながらスムーズにバスを走らせていました。
 …が、気づいたら楽しそうにずっとおしゃべりをしていて、どうやら携帯電話のハンドフリーでか知人との楽しげな会話が…。ハンドルは両手でしっかり操作しているので大丈夫そうでしたが…。一度電話を終えて話し声が止みましたが、しばらくすると、どうやらまた別の知人からか電話が掛かったようで、ヤーヤーみたいな感じで始まり、またまた楽しそうな会話が始まりました。 日本では謹慎処分にでもなりそうな行為?ながら、ここでは全く普通のことのようで…。このラフな有り様にちょっと戸惑いもしましたが、『ここはイタリア!』を実感しました。

ミラノ市内

 市内に近付くと道路にレールがあり、路面電車やトロリーバスが(京都でもひと昔前には一部でトロリーバスがあり、大変懐かしく感じましたが)  そして、この空港からのバスもタクシーや車も次々と線路内を走り抜けて行きます。京都に市電があった時は、市電と車の通行路は同じ路面でありながら別々に使い分けていたように思いますが、ここでは縦横無尽に走っているように見えて…。この繁雑な車環境の目まぐるしい街の様子に少々驚きました。
 イタリアは結構狭い道が多く、旧市街など中世のままの町は車一台がやっと通れるかのような道でも結構なスピードで突っ走ります。タクシーに乗ってもこの古くて狭い曲がりくねった石畳の道を結構なスピードで走るので、車も体もガタガタ揺れ、もう笑うしかありませんでした。
 また多くの街では車道の両側に車幅の線が引かれ、歩道に沿って駐車スペースとして車が縦列駐車していました。街の作りから新たに駐車場など作れない様子で、尚更、道路が狭くなった上にあの車のスピード。
 イタリアの車社会は日本の平均的スピードより10km、はたまた20kmも30kmも早いスピードで走り回っているように感じました。少し余裕のある街中で、タクシーに乗ったとき、あわや衝突?との瞬間がありましたが、運転手が一瞬ブレーキを踏み込み間逃れました。競った車は女性のドライバーで、何も無かったかのように先行して去って行きました。タクシーの運転手も怒鳴ったりすることもなく、ただただ普通に運転を続けました。イタリア人は概して皆んなセッカチなんかなぁ???
(*イタリアのタクシー状況についてはまた後日の機会に書きたいと思いますが…)
 街中で一番戸惑ったのは、日本と反対の右側通行でした。前もって知ってはいましたが……。 生まれて以来、左側通行の環境が染み込んでいる私にとって、この違いは本当に混乱のもとでした。突然ありえない方向から車が向かって来たり、停車していた路面電車が急にこちらへ向かって動き出したり…。左側にある車両はいつも向こうへ遠退いて行く感覚があって、後方は振り返り気を付けるのが癖になっていますが、左側前方のものが突然向かって来るのは大変意外なことでなかなか慣れませんでした。
 旅行前に海外自動車免許証をこっそり取得して携えて行きました。もし妻が旅行中歩けなくなったり移動が難しくなったら、車椅子や車をレンタルして…と考えてのことでしたが、イタリアのこの猛スピードの車の様子や狭い道幅、日本と反対の馴染めない右側通行の様子を見て、車をレンタルするなどは早々に諦めてしまいました。私としては賢明な判断だったかなと思えました。

*拙い文を読んで頂きありがとうございました

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