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アラサー女子、寺嶋由芙の姿を追う

誕生日を迎えるにつれ、自分が自分でなくなるような感覚を覚えた経験はないだろうか。
仕事して、何食べようか考えているうちに毎日がとにかく早く過ぎる。
そして自分は何が好きだったんだっけ、大事にしていたんだっけという芯がどんどん細くなってしまったことを感じるのだ。
しかし、寺嶋由芙の新曲リリースや大きなイベントが決まるとエンジンがかかる。
オタクという人種はそういうものである。

寺嶋由芙を好きになったのはもうかなり前。
彼女がグループに所属していたときに知ったのだが、破天荒と言われる活動内容とは裏腹に真面目に好きなものを語っていたり、パフォーマンスを磨いている姿に好感を持った。
今は披露されることは少なくなったが、STK気質な歌詞制作やロックも合う声質のギャップに惹かれていった。

ソロデビューシングルの発売が決まった時、私はレコード店で働いていた。
絶対に売りたい、知ってほしいの一心でPOPを作り、Twitterで告知した。
すると店舗でのリリースイベントが決定したのだ。

当日は早く出勤してイベントの準備をした。
ゆるキャラのイラストを書いたPOPを棚の至るところに置き準備。
たくさんの人が来てくれて、CDは完売した。
小さな店舗で不便をかけたところもあったと思うが、笑顔のパフォーマンスと頑張っている姿を見てさらに好きになった。

ソロデビューから5年が経ち、たくさんの曲を歌うようになったが、「ヒロインになりたい」という曲には今でも心を掴まれる。

直球勝負で戦うの
笑われたってきっと平気
そのハート 火をつけて
ギュッとするから

この歌詞は当時の彼女を等身大で表現している。
ソロアイドルとして活動することは決して容易な道ではなかったはずだ。
現在も「結婚願望が止まらない」や「知らない誰かに抱かれてもいい」のようにドキッとするタイトルもあるが、寺嶋由芙の今をアップデートするような曲が特徴だ。

「アイドルが好き、アイドルをできる限りやりたい」という芯を持っているからこそ一つひとつ続ける姿を見せることでオタクの背中を押しているのだ。

こうして私は文章を書くことで好きな気持ちが還元できればいいと勝手に思っている。
人生のターニングポイントが何かと多いアラサー女子だからこそ、好きなものに夢中になってもいいではないか。
納得するまで追い続けて、ゆっふぃーと一緒に人生をアップデートしていきたい。

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