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驚異的な売上を誇った引き寄せ自己啓発「ザ・シークレット」の闇

世界中で大ヒットした「ザ・シークレット」

以前の記事拙著で説明した通り、ポジティブシンキングや「思考は現実化」する型の自己啓発のルーツはニューソートという宗教思想にある。

この思想の系譜の中でも、21世紀以降で最も知名度が高いのは「ザ・シークレット」だろう。映画・書籍ともに爆発的にヒットし、書籍は世界中で3,400万部以上売れたそうだ

ところがこの「ザ・シークレット」、「引き寄せの法則であらゆる幸せが手に入る」というポジティブな内容で大ヒットしたにも関わらず、その出演者にはビジネス不正や健康問題といった闇を抱えている者が少なくない。

今回はそんな「引き寄せ」のルーツを探り、出演者の不祥事をまとめた動画を記載したい。

ここからは、その出演者たちの闇を補足しつつ紹介する。

デビッド・シルマー:投資プログラムの不正により金融サービスの提供を永久停止される

ザ・シークレットの中で、「大金が舞い込むことを視覚化する」ことで大金を稼ぐと主張していたデビッド・シルマーは投資アドバイザーとして活動していたが、2010年にオーストラリア証券投資委員会(ASIC)から投資プログラムでの不正を指摘され、金融サービスの提供を永久停止された。投資者を騙し、虚偽の情報を提供していたためである。

シルマーの投資プログラムにはその前から疑義が持たれており、疑惑を追求する番組の中でシルマーは「金はどこだ?金はどこだデイヴィッド。質問に答えろ。金はどこだ。」と問い詰められている。

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