マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(秋葉原)編⑥~

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最初から読む:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~ライ○バンテージ編①~

今回の体験をベースにした小説:マルチ商法女と戦っていたら、もっととんでもないものと戦うことになってしまった件

長い時間を掛けTを特定した僕は、さらに情報を集めるべく、オタク飲み会参加者への聞き込みを進めることにした。

とはいっても常連は既に洗脳されている可能性がある。あまり頻繁に来ていなかったメンバー5人を選び、LINEの音声通話やグループチャットで「主催者に食事に誘われたり、おかしな勧誘を受けていないですか?」と、これまでの経緯を交えながら確認したところ……。

・オタク飲み会から誘われたのに、いざ食事に行ってみると将来の夢の話ばかりで正直つまらなかった。
・主催がコスプレでビジネスを始めようとしており、それに利用されそうになったので連絡を断っている。
・オタク飲み会で話していても、正直オタクっぽいところが感じられない。

という声が聞かれ、色々な参加者を食事に誘っては同じような話をしていることが分かった。声を掛けた相手は全員Sに誘われており、Uと同じくSも同じような活動をしていた。僕はSに誘われたことはなく、あまり絡みがなかったが、これは「他の構成員のターゲットとは基本的に連絡を取らない」という環○のルールによるものだろう。Sと関わっている場合は逆に、Uとは関わっていなかった。

こうして怪しい証言は得られたものの、もっと踏み込んだ話があったらいいなと思っていたところ、最後に声を掛けた女性コスプレイヤー、Yさんから確定的証拠が得られた。

Yさんにこれまで調べた内容を話し、「あれは恐らくマルチもどきの勧誘の会だと思うんですよ。」と言ったところ、

「知っている名前が何度も出てきて驚いています!私もSさんから何度か食事に誘われました。オタクっぽい話はなくて、私の将来の話とか、Sさんの起業の話とかで正直面白くなかったです。そしたらその後、『師匠』を紹介すると言われて……秋葉原のベローチェでし◆じさんを紹介されました。無◆会というのにも誘われましたけど、私は行ってないです。」

ここまでの証言があれば間違いない。Sは環○のし◆じの弟子であり、あの会に誘い込んだターゲットを勧誘している。

僕はYさんに礼を言い、この後の動きを考えた。

モーちゃんの時とは違い、今はリアルタイムで状況を把握できている。さらに、環○に関する情報は取り終わったため、この後連絡が途絶えても問題ない。ということはつまり……。

やられたらやり返す!!吊し上げ会をやるしかない!!

とはいっても一人では難しい。何故ならブチ切れた日以降、Uは僕が食事に誘っても全く乗ってこなくなっていたからだ(冷たい奴だ!)。従って、誘い出すカモも必要だろう。さらに、問い詰めを手助けする仲間もほしい。

よし、前に2vs1でやられたから、今度は3vs1でやり返す!

こうして僕は、Facebookに次のような投稿をしたのだった。

”これまで投稿してきた事業家集団 環○という組織ですが、知りたい情報はほぼ取り終わりました。
そこで、イラッとさせられた分やり返す、吊し上げ会をやりたいと思います。募集人員は下記です。
・カモ役:Uをおびき出すカモです。奴がウザいことを言ってくるので、とりあえずうんうん言っとけば大丈夫です。
・問い詰め役:僕と一緒にUに質問をしまくる役です。質問は僕が考えます。限界まで追い詰めて大丈夫です。
・サクラ役:何かあった時のために、周りにいてくれる人。録音役も兼ねます。

流れとしては、
1. カモ役(失礼!)を使ってUを誘い出す。
2. 最初は話を聞き、相手を調子に乗らせる。
3. 相手が安心しきったところで問い詰め役登場。
4. そこから相手にとって痛い質問をしまくり、追い詰める。もちろん環○に所属していることは吐かせ、可能なら仕組みを全部言わせる。
5. 何か文句を言われたら、

「はあ!?『自分が源』なんだろ!?じゃあお前が全部悪いんだから俺達は何も悪くないんじゃん。反省しろ反省!!」

と言って退場する。”

さて、こんなヤバい依頼に乗ってくれる人などいるのだろうか……と思っていたのだが、やはり世の中いい人がいるものだ!しばらくしてカモ役、問い詰め役を担当してくださる方が見つかった!

そこで僕は、最終決戦に向けた準備に入るのだった。

to be continued...

続き:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(秋葉原)編⑦~


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