マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~事業家集団(秋葉原)編⑤~
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最初から読む:マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話 ~ライ○バンテージ編①~
今回の体験をベースにした小説:マルチ商法女と戦っていたら、もっととんでもないものと戦うことになってしまった件
Tの特定作業で手詰まりを感じていた僕は、彼が入信、じゃなくて入会しているというキ〇コ〇西〇サロンに潜入したのだった。
このサロンは月額千円というお手頃価格で、酒を一杯飲んだと思えばどうということのない値段だ。潜入もしやすくとても助かった(こら)。
西〇サロンにはFacebookアカウントで登録するのだが、入会にあたって審査が入るらしく、悪徳商法とか新宗教とかの投稿ばかりしていた僕は若干緊張したものの、二日後には登録完了。サロンのFacebookグループに参加した。
特定前に一応サロンの様子を見てみたのだけど、何か意識の高い発言がバンバン投稿されるグループかと思いきや、日々発信される西〇のコラムみたいなのにコメントするのがメインだった。これについては、内容はブログ全盛期(はてなダイアリーがあった時代だ)に起業家志望の学生が書いてたようなもので目新しいものはない印象だけれども、まあ当人が楽しければいいんじゃないのという感じ。
それから飲食店とかイベントとかの各種プロジェクトがぽつぽつとあって(めちゃめちゃ沢山あるわけではない)、特にイベントについては無償どころかお金を払ってスタッフやる人(スタッフやれる券)がかなりいるようだ。
うーんこれ、岡田斗司夫がFREEexとかでやろうとしてたことと一緒じゃね?
※FREEex:岡田斗司夫の後援会的な組織。社員が社長に給料を払い、その代わりに社長である岡田斗司夫が無料で執筆や講演を行うという仕組みだった。今どうなってるんだろ...
というのが僕の感想だけれども、これも参加者が楽しめてればいいんじゃないのというのが僕のスタンスなので特にdisとかはない(ただ、ゆたぼん炎上の件を完全スルーしてたのはどうかと思うぞ)。僕も昔、岡田斗司夫が主宰してたクラウドシティっていうSNSに入っててなかなか面白かったので、それの今版みたいなものかもしれない。参加者属性はかなり違いそうだけど。
ちなみにオンラインサロンとは違うけれども、僕は元FREEexの評論家生主、マクガイヤーさんのファンでよく配信を見ております。マジで面白い。
話がずれてしまったので元に戻すと、僕はここにTを特定するために潜入したのだった。
一応会員リストは見られるのだけど、このサロンの会員は数万人。とても目で追える量ではない。一応ニックネームから推測される名前で検索してみたものの成果はなし。
僕はそこで、Facebookの現住所を変えることにした。「現住所が近い人」で検索できる機能があり、亀戸在住と言っていたTが見つかるかもしれないと考えたのだ。
ところがここにも情報はなし。他にも西〇へのコメントをしらみつぶしに見てみたり、サロンメンバーの店舗一覧から怪しい店を探ってみたりしたが駄目だった。
サロン潜入作戦も不発...。
さすがに今回は無理か?と思いつつも、
絶対にあきらめない!
精神でさらに一週間ほどTwitterやGoogle検索を重ねていたところ、ある日1件のツイートを見つけた。
なるほどクラブイベントか……ヒューマンビートボックスのスタッフをやっていたTとも関係があるかもしれない、と思った僕は、早速イベント名とTのニックネームを検索した。すると……
イベント関係者と思われる人物のInstagramフォロワーリストに、Tと同じニックネームのアカウントが。
これは来たか?と思いつつ、Instagramにアカウント名を打ち込む。
出てきた写真は……見覚えのある西郷顔だった。
キタキタキターッ!!諦めなければッ!夢は叶うッ!!
しかしここからが本番である。ニックネームから本名を探し出すのはなかなか難しい。思いつく名字や名前ではこれまでヒットしなかった。
しかし!この壁もしばらくして突破されることになる!
TがInstagramにアップロードした写真は二枚。二枚とも本人の自撮りだったのだが、そのうち一枚を見たときに違和感があった。
奴の顔の周りを囲む白い枠線……その下に何か記号のようなものが書かれてあった。
よくよく見るとそれは漢字三文字の上半分だった。顔の周りに枠、そして漢字三文字!?
これ、Facebookの顔認識をスクショして貼ってるんじゃね?
脳内で漢字の残りを補完しFacebookに打ち込む。そこに出てきたのは、Instagramに上がっていたのと同じ写真だった。
やっと会えたなT!!手こずらせやがって!!
そしてTの本名を見て僕はこう思った。
お前、ニックネームと本名全然違うやないか!!
例えるならば、ニックネームが「ナベさん」なのに本名が「鈴木」みたいなもの。こりゃいくら検索しても引っかからなかったわけだ。
二週間以上に及ぶ長い特定作業を終えた僕は、さらなる「環〇」所属の証拠を探し、オタク飲み会参加者への聞き込みを始めたのだった……。
to be continued...
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