お店づくり その1


お店を始めてみようと思ったきっかけは友人の「カフェやりません?」という一言でした。その時点ではカフェをやるのって微妙だなと思っていました。

ごく普通の考え方をすればカフェは
・単価が低い
・その用途や目的を考えた時に回転率が低い
ということはわかっていました。

それでも始めようと思ったのは
新しいWebサービスを作るとかネット上でモノを売るとかよりも、
じっくりと自分と向き合う、(勉強でもPC作業でも)何かと向き合うために
何かを丁寧に伝え感じてもらうために、
居心地の良い空間や場を作るということが
今これからの時代に必要となるだろう、
そしてそれをやってみたいと考えたから、です。

同じ空間を良いと思える人たちは肌感覚が合うのだから、
きっと価値観を共有出来るはず。
家と職場や学校以外、習い事や趣味の場でもなく、
それ以外の場(一般的にはサードプレイスなんて言うのかも)で
同じ空間やモノを好み、緩やかに繋がって時には刺激し合うとか、
そういうのは面倒だからいいけれど一人の時間をじっくり楽しみたいとか、
何かを否定するでもなく何かにコミットするでもない、
穏やかな空間、場が作れたら、と考えたのです。

そして、あらゆることがあっという間に消費され廃れていく昨今、
「飽きられない」ことが大切です。
一方で私自身飽きやすいという側面があるので、
楽しく続けていくためにやる側も飽きないようにしないといけません。

その時の気まぐれや直感を楽しめるような、
それでいてまた来てその時その都度の違う感じを楽しめるような、
季節の移り変わりを楽しめるような、
定番も楽しめるような、
今日は放っておいて欲しいな、
今日は話したいな、
その日の気分でどちらも楽しめる場所、
そうやって選ぶことを楽しめる場が作れたら、
単純に人はまたふとそこに行きたいと思うはず
と考えていました。

続く


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