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自分軸の作り方#129「逃避」のイメージが変わった。


12/6、何気なく「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていました。
その日は「田中将大スペシャル」で、マー君の軌跡を辿っていたのです。
(今ならまだ見逃し配信を無料で見られるかも知れません。)

プロフェッショナル「田中将大スペシャル2021」 https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2021120612468


マー君の子供時代は、現在のジャイアンツキャプテン、坂本選手と同じチームにいたそうです。坂本くんに負けたくない、と努力を重ねていました。

区大会の決勝で、一点差で負けていた試合の9回、ツーアウト満塁で打席が回ってきた時に
中途半端なスイングで、フライを打ち上げ試合終了した悔しさを、ずっと忘れられずにいると語っていました。

そして番組冒頭では
日本とアメリカとで
打者の特徴が違っていたため
大リーグ時代にフォームを変えて対応し
日本に帰ってきてからの試合で
非常に苦戦したことが綴られていました。

マー君と言えば、楽天で野村監督に可愛がられていたイメージがあります。
私は野球には詳しくありませんが、ニュースなどでは野村監督がマー君を誉めていたことが印象的でした。

番組では、楽天イーグルスを応援している人たちが、紹介されていました。

ファンが集う居酒屋、鷲巣(イーグルス)。
もともと宮城県南三陸町でクリーニング店を、営んでいたという店主が、震災後に始めたお店だとのこと。

そこに集うお客さんが語っていた言葉にハッとしました。


震災の年、
楽天イーグルスのマー君の活躍は
被災者の希望の星だったそうです。

「町が全部つぶれてなくなってしまって
うち流されたんだよ。

唯一ナイターの時だけ 楽天を見て

今の現状を 現実をちょっと逃避できるっていうか
逃げられる時間が
楽天の試合だったんだよね」


この言葉を聞いて、
「逃避」という言葉の印象が
すっかり変わりました。

逃げる、という印象が強いこの言葉。
逃げたら負け、そんなイメージがあったんだと思います。

つらい現実を見続けないといけない。
そこに逃げ場があるということは

希望の光になるんだということ。


先月から、
我が家の息子たちは少し体調を崩しています。
もと不登校の息子たちを見ていて、
弱音を吐き出す時に話を聞きながら

現実逃避してるなぁと思うことも、あります。

けれど
東北の被災者の皆さんが楽天を応援していた姿
涙を流して優勝を喜んでいた姿を
「逃避」と呼ぶなら。

逃避を全力で応援したいと思いました。


元気がない時に、
少し現実から目を逸らすのは、

心に栄養を注ぐことになるんじゃないかな。

そして、前を向く力が湧いてくるんですね。


疲れたら休む。
その逃げ場を
どんなふうに居心地良くしようか。
どんな笑顔ですごそうか。

わたしは家族のために、どんな演出ができるだろうか。


「逃避」の捉え方が変わって、
日常に光が差し込んできたように感じます。

マー君の魅力もたっぷり堪能できる、いい番組でした!



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