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人との出会いが事業を広げ、人生を豊かにしてくれる

長年銀行に勤めた後、米粉パン屋を63歳で起業した。
業種・職種が違う上に、私は食通でも何でもないので食関係の人脈もない。ご飯党でパンの知識もなくシフォンケーキに至っては食べたこともない。
起業してからのさまざまな出会いを振り返って、気づいたことが幾つかある。

気づき

・やりたいことを口に出すと、思わぬところから助けが入る
・目の前の一人に誠実に接していると、タイミングが来たときに声をかけてもらえる
・一人の友人の背後には大勢の友人が控えている

出会いのきっかけ作り

とりあえず起業セミナーに参加してみた。起業を検討している人たちが受講するので、似たような思いを持っているはずだ。セミナーのプログラムの中にグループトークがあって、各自目指すことを発表して他の人が感想を伝えるようなことをやる。セミナー終了後に懇親会が用意されていて、情報交換や目指すことを話し合う。たいていは名刺を用意しているので交換する。

前述のセミナー懇親会や人の集まる会合等に、試作した米粉シフォンケーキを持参してさり気なく食べてもらう。米粉であることの珍しさや元銀行員からパン屋になったことの意外性もあり、話が弾む。
米粉パンやシフォンに興味を持ってくれた人と名刺交換し、FBで友達になる。
 セミナー等で知り合った人からイベントやマルシェへの出店に誘われ、自分のブースで米粉パンやシフォンを販売する。他の出店ブースに出向いて商品を購入し、頃合いを見て話を聞く。その人があとからこちらに来て商品を買ってくれる。仲良しになって、その人が出店している別のイベントに出店のお誘いをしてくれる。そのイベントで同じような事が起こり出店の機会と友人が増えていく。

応援され、応援する

目指していること、やりたいこと、困っていることを口に出すと、誰かがヒントをくれたりその道の友人を紹介してくれたりする。人は声に出さないと中々分かってくれないものだ。紹介してもらったら紹介者に同伴してもらうのが望ましい。日程調整などで都合が悪いときは可能な限り早く、被紹介者と連絡を取り合う。結果の如何に拘わらず紹介者に状況を都度報告する。さり気なくお礼をする。これを繰り返していると、その時は成果がなくてもタイミングが来たときに声をかけてもらえる。できればFBなどで自分の活動状況などを発信していると、必要なタイミングで成果に結びつくことが多い。
 開店一周年とかの節目に感謝会などを開き、お世話になった人や友人を招待して感謝の気持ちを表す。参加費は無料でお土産付きが望ましい。そこで参加者同士が友達になることも多く、お互いに喜ばれる。
 また、起業を目指している人や起業して間もない人に、体験したことを話したり、知人を紹介するなど今度は自分が応援する側になり、その人の成長を見るのが自分の喜びとなっていく。

出会いの連鎖

出会いの連鎖を途切れさせないために
・誘われたらとりあえず受けてみる
・結論を先延ばしにしない
・紹介者自身に自分の商品・サービスを売り込まない
・知り合った人たちの近況をFB等で把握しておき、役立てそうなことがあったらさり気なくサポートする
・出店内容が競合する場合は、品目を変えたり辞退する等の配慮をする
・自分の持っている情報、スキル、商品等を友人等に出し惜しみしない
・愚痴や自慢話、後ろ向きの発言をしない 
・依存と押し付けは厳禁

まとめ

 畑違いの銀行員からパン屋起業をして何とかやってこれたのは、ひとえにさまざまな人との出会いがあり、応援されたからである。人によってやり方はさまざまあるが、私の場合はこのようにして広がった。

・やりたいことを口にする
・紹介者と誠実に接する
・出し惜しみしない
・すぐ動く

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